介護施設での暮らし

Eケア介助について

Eケア介助について

前回、Mケア介助(起床介助)のご説明をさせて頂きましたので、今回はEケアの説明を簡潔に説明していこうと思います。
Eケアとは、イブニングケアの略語であり、就寝介助の事を言います。ケア内容については、前回のMケアの順序が逆だと考えて頂ければと思います。
利用者の就寝時間に合わせて、トイレ誘導や口腔ケア、パジャマへの更衣などのお手伝いを行い、就寝の準備をお手伝いしていきます。ご自身で準備が出来る方に関しては、声掛けや、一部介助にて対応し、ご自身で準備が出来ない方に関しては、スタッフが付き添い、介助にて準備します。例外もありますが、基本的にMケアとEケアは、セットで必要となるサービスと考えて頂ければ良いと思います。Mケアの準備が難しい方が、Eケアを自身でできるとは考えにくいためです。

MケアとEケアの違い

ここで、施設スタッフだった頃の経験談を含め、M・Eケアの説明をさせて頂こうと思います。1番大きな違いだったのは、時間の余裕さです。Mケアの場合、ケア後食堂へ誘導し朝食、終わった利用者から居室へ誘導、そして9時から入浴・生活のサービスが始まり時間に追われています。それに対して、Eケア介助は、夕食後居室へお送りしてから、就寝介助が始まり、Eケア終了後に入浴などのサービスが無いので、時間に余裕はありました。と言っても、利用者のEケア終了後に仕事は沢山ありましたので、モタモタしている時間はありませんでした。当日の洗濯物の片づけや、備品の整理、物品補充など、常に猫の手も借りたい状態でした。

ケアから考えられること

M・Eケアは20分未満の訪問介護サービスで対応しておられる方が多いと思います。20分と聞いて皆さんは短く感じますか?長く感じます?
モデル例から考える事
要介護4、左麻痺の利用者の方で、Eケア時に歯磨き時に「私は毎日5分歯を磨くの」と毎日歯を磨いておられる方がいらっしゃるとしましょう。その場合、5分は歯磨きの時間なので、残り15分で更衣、排泄などをしなければいけません、残り15分ですべてのケアが終わるでしょうか?介護技術は早ければ良いというものではありません。15分でケアを終わらそうとして雑な介護になってしまわないですか?早くするのは自分都合のケアであり、利用者の為のケアになっていないのではないでしょうか?
時間の感覚は人それぞれ違います。介護技術も皆さん違います。限られた時間内でケアをしないといけないので焦る気持ちもよくわかります。早くしなと先輩に怒られる、テキパキ動く先輩についていけないなどの悩みを抱えておられる職員の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

介護はチームプレー

介護の現場にはいろいろな方がいらっしゃると思います。
①介護技術も優れておりテキパキ動ける職員。
②丁寧なケアだが時間がかかってしまう職員
③ケアが何か抜けているが早い職員
④介護経験が無い入社したての職員
他にもいろいろな方がいらっしゃると思いますが、各職員苦手な事はできる人が助け合い、現場で協力してチームプレーを意識しながら日々の業務を進めていると、職員間も和気あいあいとし、現場のモチベーションアップに繋がるかもしれません。これは、一人ひとりの意識の持ち方だと思います。今まで意識していなかったと感じられた方は少し意識してみてください、現場の見え方や新たなことに気がつけるかもしれません。

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