介護以外について

エンゼルケアグルーミング

おくりびと

長い間、家族と暮らしたペットたちに最後にしてあげたいことは、さてなんでしょう?
「好きだったものを食べさせてあげたい」「大好きだったお散歩コースに出かけたい」そして「綺麗にしてあげたい」
高齢化は、ペットたちも同じです。医療の発展と共に、寿命が延び、そして、室外から室内外になったことで、事故や感染症なども起こりにくくなり、長寿になりました。
そして、高齢になると、人間の3大疾病と同じように、心臓病やがんなどにかかる子たちが増え、最後は介護が必要な状態になります。長期間、シャンプーに入れてあげられなかったり、おむつが外せなかったり、そんな最後だった時にやはり心残りには、綺麗にしてあげたいという気持ち、これは人間と同じですね。
人間ならば「湯灌」、私の母も最後に綺麗にして頂きました。消毒や、いろんなものにまみれた体を綺麗にして、最後の別れをさせてあげようと、お通夜の前にお願いしました。
そういったことをペットたちにしてあげようというのが「エンゼルケア」といいます。
長年、お店をやっているとそういったご依頼もあるのですが、今までは、ネーミングもありませんでした。
このエンゼルケアをするということは、ペットたちのケアでもありますが、飼い主への「心のケア」にもなります。
物言わぬペットたちを子供のようにかわいがる人はたくさんいます。また、子供たちの中には、「見送る」ことをペットたちで初めて体験する場合もあります。
心が苦しくて、辛くて、「もっと何かしてあげられたんじゃ無いか?」そんな気持ちになる方も大勢います。
そんな気持ちの整理に、このエンゼルケアが一つの大切な時間になるのです。
最近は、人間は「直葬」も多くなってきたのに、ペットたちは逆にお葬式や、お通夜など、心から別れを惜しむ仲間で見送ることが多くなりました。
綺麗にした体で、元気なときの姿を思わせるような、そんな姿でお別れをさせてあげることで、一つ心が安らぐということです。つまりペットロスを緩和する一つになるのです。
ペットのおくりびと、トリマー(グルーマー)の今後は、そういった要望にお応えすることで、お客様の心のケアのお手伝いを担っていくのではないでしょうか?


 

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この記事を書いたコラムニスト

岡 真由美 (オカ マユミ)

ペットライフコンシェルジュ

ペット関連サービス

有限会社PURENESS 代表

大阪府大阪市旭区生まれ

滋賀県近江商人の父が青果店から会社を興し、子供の頃は、商店街で店先にたつのが当たり前で育った。

14歳から演劇を始め、俳優を目指し18歳で上京

21歳で挫折し、専業主婦となる。

大阪市会議員になった、父の手伝いをしながら子育て。

父の引退とともに、トリミングサロンを始める。

36歳の時、両親が障害者になり、脳梗塞で倒れた父、透析の治療の母、高齢の祖母の施設病院など、老人ホームやグループホームなどいろいろな施設トの関わりを持つ。

その時に感じたことが、高齢者とペットの暮らしを考えるようになる。

現在は、新規事業のサポートなど行っている。


犬の情報番組インターネットラジオfm-gig「ドッグワンチャンネル」の元パーソナリティー 

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