介護施設のちがい⑦ 混合型有料老人ホームとは
ご夫婦のうちお一人が自立、お一人が要介護3 どちらも一緒に入居できるホームはある?
「介護の三ツ星コンシェルジュ」にある相談のうち、ホームを探すのに苦労するのは、以下のような相談です。
「ご両親のうち、旦那様が脳梗塞で入院。半身麻痺で車椅子状態。要介護4。奥様が自立。ご両親お二人だけでお住まいなので、何かあった時に心配だし、奥様は体力的にご主人を介護するのが難しい。二人が同室で一緒に入居できるホームを探してほしい。」
探せそうで中々探すのが難しいのがこういった案件です。
これまで説明してきた、介護施設を例に取って考えてみましょう。
・①特養⇒ご主人様は受入れ可能だが、奥様は入居基準の対象外
・②老健⇒同上
・③グループホーム⇒どちらも入居基準の対象外
・④ケアハウス⇒奥様は受入れ可能だがご主人様が対象外の施設が多い(※介護保険上の特定施設入所者生活介護の指定を受けている施設 いわゆる介護付ケアハウスのみ受入れ可)
・⑤介護付有料老人ホーム⇒ご主人さまは受入れ可能だが、奥様が入居基準の対象外の施設が多い(2人部屋を設定しているホームが少ない)
・⑥住宅型有料老人ホーム⇒同上
・⑧サービス付高齢者向け住宅⇒同上
ほとんどの施設がお二人とものご入居受に難色を示されます。
こういった方々はどういった施設に入居すれば良いのか?
我々がこういった場合に相談者に対してお勧めするのは、今回ご紹介する「混合型有料老人ホーム」です。
混合型有料老人ホームとは?
混合型有料老人ホームとは、介護付有料老人ホームの一分類です。
そもそも介護付有料老人ホームは、入居対象を要介護1以上の方に限定した「介護専用型」と、そうでない方(自立・要支援の方)でも入居できる「混合型」があります。
「混合型」の中にも要支援・要介護の方のみが入れるホームと、自立の方も受入れ可能なホームに分かれます。
ほとんどの介護付有料老人ホームが、「介護専用型」もしくは「要支援・要介護認定をお持ちの方のみが入居可能な混合型」となります。
自立の方も入居可能にするためには、同世代の方と接する機会がもてるレクリエーションやサークル活動を盛んに行い、日常生活に楽しみを付加する必要があるのと、食事に対してのより強い要望に応える必要があるため、事業者としては介護認定をお持ちの方のみを対象にした方が効率的に運営出来ます。
また、自立の方は介護保険を適用できないため、その方の分の介護保険収入はなくなりますので、施設の収入が少なくなります。
こういったことが、自立の方の受入れを阻害する要因になります。
施設のホームページ等を見ただけでは、自立の方も一緒に入居できる混合型有料老人ホームなのか、自立の方が入居対象外の混合型有料老人ホームなのか中々見分けがつかないのが現状です。
また、パンフレットも取り寄せ、気に入ったから見学に行って、断られるケースも多々あります。
自立の方も入居可能な混合型有料老人ホームをお探しになる場合は、是非、我々専門家にご相談することをお勧めします。
最近は、住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅も”混合型”を標榜するところも!!!
最近は住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅でも、「混合型有料老人ホーム」の様な運営を行う所も出てきました。
一昔前は、「一つの部屋でご夫婦二人がお住まい出来る、例えば30㎡以上の間取りがあるホーム」と言えば、入居一時金数千万円という高級型の有料老人ホームに限られていました。
お金持ちの方は、「将来の不安に備えて多少の負担を行っても仕方がない」ということで入居されていましたが、それ以外の方には「高嶺の花」ということで、ご自宅で老々介護を継続するという方がほとんどでした。
最近は大手を中心に比較的規模の大きい施設を運営する事業者で、自立・要介護のご夫婦のための2人部屋を備えているホームが見受けられます。
関西では、チャームケアコーポレーション様や、学研ココファン様、ベネッセコーポレーション様が運営するホームはほぼこういった方々の受入れが可能となっています。
ただ、こういったホームを探す場合に困るのは、「自立」の方のご要望の多さ。
「入居費用」「立地」「大浴場・大食堂があるところ」「サークル活動が充実した所」「居室が30㎡以上」「居室に浴室がついている所」「洗濯機が置ける所」等様々なご希望があります。
こういった要望が多ければ多いほどホーム探しは難しくなってきます。
本当に難しい、ご夫婦一緒でのホーム入居。
是非、我々へ相談室「介護の三ツ星コンシェルジュ」へのご相談をお待ちしています。