住み替えを考える方に

理想的な住み替えタイミングとは

できるだけ元気なうちに

住み替えが必要な時期は、自宅環境や家族事情等によって個々に異なりますが、どなたにも共通する理想の住み替えタイミングがあります。
それは「元気なうちに」。まだまだ十分な体力と精神力がある元気なうちの住み替えは、これからの人生を変えるほどの大きな価値を生み出します。
 

生活環境を整える

健康で長生きするために一番大切なのは、良い生活習慣を続けることです。

そのためには高齢者にとって最適な生活環境を整えることから始めなければなりません。
まずは安全で暮らしやすい住まい、そしてバランスの良い食生活や運動習慣・健康管理等が可能で、さらに人との関わりが持ちやすく、刺激や楽しみのある毎日を過ごせることが肝心です。
加えて困った時、弱った時、何かあった時に、専門家のサポートが受けやすい体制が整っていること。その安心によって気持ちに余裕ができて精神的にも元気も継続できるのです。

このような生活環境を整えた住まいへできるだけ早いうちに住み替えることが、健康寿命を延ばすことに繋がります。

元気なうちに住み替えるメリット

元気なうちの住み替えには具体的なメリットがいくつもあります。

まずは自分の目で見て自分で判断できますから、要望に合ったところを納得して選ぶことができます。
また住み替え時の大きなハードルとなる荷物の整理や引越も、体力のあるうちなら自分で片付けることが可能です。
さらに元気なら住み替えた先で自分の生活ペースを作りやすく、新しい環境にスムーズに馴染めるでしょう。

そして将来介護が必要になったときには、元気なうちから馴染んだ環境の中で良く知るスタッフに囲まれ、安心して介護生活が迎えられます。

シニアの新しい住み替え方

ところが高齢期の住み替えというと、病気や老化で体が不自由になって自宅での生活が難しくなってからという考え方が、まだまだ一般的です。

そういった住み替えは、介護生活の安心は得られますが、健康寿命の延伸には繋がりません。また多くの高齢者はできれば住み慣れた自宅にずっと住み続けたいと願っていますが、若い時に建てた家は高齢期になると負担や危険が多くなり、要介護になる時期を早めてしまう可能性が高いのです。

そこで提案したいのがシニアの新しい住み替え方です。
「健康寿命を延ばしたい」願いと相反する「自宅に住み続けたい」思いの両方を叶える方法があるのです。

それは、高齢者にとって生活環境の整った「これからの自宅」に早いうちに住み替えて、できるだけ長く健康を保ちながらそこに住み慣れ、年を重ね要介護になっても住み続けるというもの。

高年齢になってからでは意味がありませんから、「仕事をリタイアした」「子供が独立して夫婦二人になった」など住み替えのファーストチャンスに考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたコラムニスト

岡本弘子 (オカモトヒロコ)

シニアの暮らし研究所 代表 高齢者住宅アドバイザー

住宅メーカーで生活研究に従事した後、2004年から高齢者住宅の紹介センターで1万件以上の入居相談に対応。新聞・情報誌等の取材や執筆をはじめ、年200回以上の高齢者住宅セミナーで講演。常に利用者・入居者視点に立ち、高齢者住宅およびシニア向け商品・サービス企画開発への助言や営業支援に努めている。2012年に開設した「岡本弘子の居相談室」では、徹底した対面相談で100%入居者本位の住まい選びをサポートする。2015年1月に一般社団法人日本シニア住宅相談員協会を設立し、代表理事を務めながら、資格認定研修講師としてシニア住宅相談員の育成にも注力している。消費生活アドバイザー、福祉住環境コーディネーター等

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