医療と薬について

健康診断を受けても病気は減らない!!!

すっかり春ですね

岡山の金城です。
岡山は、すっかり春です。
春がくるとウキウキするのは動物だから・・・
 
早いもので3回目、お付き合いいただいている読者の方、ありがとうございます。すでにコラム第2号から2ヵ月も経ちました。
前回(2回目)の最後で書いたように、ドイツでもアメリカでも国策として「病気にならない」ための研究がすすんでいる。なのに日本ではずっと「病気になった」ものを見つけて最先端の医療で治療すればOK、のような気になっていた、医者の私自身が。・・・ここに大きな疑問をもったのが1993年。
 
今回はそのつづきで、健康診断と健康についてのお話です。

健康診断?病気診断?

体調が悪いのに健康診断で「異常なし」と診断されて喜んでいるあなた。
健康診断を受けていれば病気にならないと勘違いしているあなた。
手足の冷え、肩こり、腰痛、乾燥肌、抜け毛、便秘、下痢、アレルギー、花粉症、物忘れ、慢性疲労、不眠などなど、体調不良があるということはカラダの中で何かが起こっている証拠です。メッセージです。
 
「えっ、どういうこと??」
 
健康診断は健康であるためのものではなく、病気を見つけるための方法で「病気診断」とよべば、その目的がよくわかるはずです。
血圧が高くなったり、血糖値が高かったり、コレステロールが高かったり、異常をみつけるのが健康診断なのです。だから毎年健康診断を受けていた人が、どこかで「高血圧」「糖尿病」と診断される。そう、なったものを見つけるだけで、健康を続けるための方法ではないということ。

ガン健診は受けているのに何故癌患者は減らないのか

実は私もずっとそう思ってきていました。だからガン検診をしていれば、健康診断をみんながしていれば「ガンも減って、病気も減るはずだ!」と信じていました。
でも現実は、日本でのガン患者が増え続け、糖尿病は増え続け、高血圧は増え続けている。
 
「なぜ?」
 
そう言われてみれば、誰でも疑問に思うはずです。
でも今まで疑問に思ったことがなかったのが医者の私でした。
そうガン検診で見つかるのはガン。
健康診断で見つかるのは病気。
そのことに、なんと現代医療の最先端で治療に当たっている私が気がついていなかったのです。
 

増え続ける医療費

いくら健康診断を徹底しても実は病気は減らない。
いくらガン検診を徹底しても実はガンは減らない。
こんな簡単なことが、私を含めた医療関係者も一般の日本人も知らない。逆にガン検診や健康診断を受けていれば、ガンになる確率や病気になる確率を減らせると信じているのだから、いつまでたってもガンも減らないし病気も減らないのは当たり前なのです。
 
その結果医療費が毎年1兆円ずつ増え、介護費が毎年数千億円ずつ増えている。これが日本の現状なのです。
私にも、みなさんにも、何かできることがありそうな気がしませんか。
次回は私たちが頑張らなくても簡単にできる取り組みで、ガンを減らしたり、血管を若返らせたり、代謝を上げて脂肪を燃やしてメタボや糖尿病になりづらい体を作ることができるかもしれないという私の取り組みをご紹介します。
 
 
(次回に続く…)

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この記事を書いたコラムニスト

金城 実 (キンジョウミノル)

一般社団法人 日本予防医療協会 代表理事

1981年 岡山大学医学部卒業、麻酔科入局
1996年 大学病院から独立、予防医療開始
2002年 病院での“医者がすすめるメディカルダイエット” 3つの提案  
2003年 ドクターダイエットとして開業             
2004年 予防医学セルフチェックの開発・展開
2014年 日本予防医療協会設立

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