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眠りSCAN導入が介護保険ICT加算に繋がるか?

眠りSCANは、介護現場で注目を集めるICT機器の一つです。

ご入居者の睡眠状態をモニタリングし、介護職員の負担軽減や質の高いケアに繋がるとして導入しているホームがかなり増えています。

眠りSCANが直接、介護保険ICT加算に繋がるかという点に関しては、必ずしもyesとは言えません。

何故なら、ICT加算は、ホームが導入した機器の種類だけでなく、それらがどのように利用され、どのよう効果を生み出しているか、といった多角的な評価に基づいて算定されるからです。

眠りSCANの導入によって得られる効果は

(1)ご入居者の睡眠状態の可視化
睡眠時間、起床回数、夜間の動きなど、客観的なデータに基づいてご入居者の睡眠状態を把握できます。それにより、ご入居者が質の良い睡眠を得られ、健康時様態の改善に繋がります。

⑵介護職員の負担軽減
頻繁な夜間巡回が不要になり、介護職員の睡眠不足解消に繋がります。眠りSCAN導入以前は、監視カメラ導入等を検討しているホームが多かったのですが、プライバシー確保の問題等で二の足を踏むホームが多かったのですが、それを一挙に解決したのが眠りSCANです。

⑶質の高いケアの提供
ご入居者の睡眠状態に合わせたケアプランの作成や、睡眠障害への早期対応が可能になります。

これらの効果が、ホーム全体の業務効率化やサービスの質の向上に評価されれば、介護保険のICT加算の対象となります。

どちらかと言えば、「職員確保・職員の負担軽減」という側面で導入していたホームが多かったのですが、「質の高いケアの提供」のためにも活用出来れば良いですね。

導入費用について

眠りSCANの導入費用は、製品の種類や機器、導入規模によって大きく異なります。

まず、初期費用ですが、マットレスの下に敷くタイプのセンサーであれば、比較的安価に導入できます。

しかし、複数のセンサーを組み合わせたり、大規模なホームに導入したりする場合には、費用が大幅に増加します。

ランニングコストは、センサーのレンタル費用、通信費、メンテナンス費用などが発生します。

導入費用を抑えるには、
①比較検討
複数のメーカーの製品を比較検討し、機能や価格を検討する
②補助金制度の活用
国や自治体によるICT機器導入に関する補助金制度の活用
③リース契約
一括導入だけでなく、リース契約することで初期費用を抑えることが出来ます。

眠りSCAN導入は、介護現場の課題解消に貢献する可能性を秘めています。

しかし、ICT加算との関係や導入費用については、ホームの状況や導入する製品によって大きく変わってきます。

導入する際には、以下の点の検討が重要です。

①自ホームの課題
導入により、どのような課題を解決したいのか
②導入効果
期待できる効果の想定
③費用対効果
得られる効果と導入費用の比較
④ICT加算適用
加算の算定基準をしっかり確認する

これらを踏まえ、他ホームの導入事例などを参考に導入を検討ください。

介護の三ツ星コンシェルジュ

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