☆☆☆31 入浴を手助けする福祉用具をご紹介
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は
「入浴を手助けする福祉用具」
というテーマでお話していきます!
■入浴を手助けする福祉用具
お風呂には危険がいっぱい!
・水に濡れて滑りやすい洗い場
・浴槽のマタギ動作
・浴槽内での立ち上がり
・浴室出入りの段差の乗り越え
などなど・・・。
ただでさえ歩行が不安定なお年寄りにとって、お風呂での入浴は、ふらつき・転倒の危険が常に伴うので注意が必要です。でもお風呂に入ると、心も体もとても気持ちよくなる!誰だって毎日安心して入浴したいですよね。そんな入浴を安全安心に行えるように!ということで、入浴にまつわる福祉用具をご紹介していきます。
ちなみに、介護保険の特定福祉用具販売というサービスでは、下記の種目の商品について、販売価格の1〜3割の自己負担額でお安く購入できます!
・入浴用いす(シャワーいす)
・浴槽内いす(浴槽台)
・浴槽用手すり
・入浴台
・入浴用介助ベルト・・・などなど
(詳しくはケアマネジャー・福祉用具専門相談員にご相談ください!)
■滑りやすい洗い場で必要な福祉用具
足元が滑りやすい洗い場で身体を洗う時には、入浴用いす(シャワーいす)を使いましょう。
立ち上がりしやすいよう座面の高さ調節が可能で、背もたれ・肘掛けも付いていてとても便利です。使用後は折りたたんで立てかけておけば、同居されている方にも邪魔にならずに済みます。さらに床にはすべり止めマットを敷くといいですね。床に置くだけで使えて、イスの立ち座りや洗い場での移動がより安全になります!
■浴槽マタギで必要な福祉用具
浴槽マタギ動作の際は、浴槽用手すりと浴槽内いす(浴槽台)の併用が有効です。浴槽用手すりは、浴槽の縁に挟み込んで固定させるタイプの手すりです。
手すりをつかむことで、マタギ動作を安全に行うことができます。また、浴槽台は洗い場床と浴槽床の高さに差がある時など、その高さの差を埋めて安全に浴槽縁のマタギ動作を行えます。
立って浴槽マタギ動作が行えない場合は、入浴台(バスボード)を使えば、
座ったまま浴槽マタギ動作を行うことも可能です。
福祉用具専門相談員とも相談しながら、身体状況に応じて、商品を選定していくといいでしょう。
■浴槽内の立ち座りで必要な福祉用具
浴槽内で座る動作・立ち上がる動作をする際には、
先程のマタギ動作でもご紹介した浴槽内いす(浴槽台)が有効です。
浴槽の底に直に座ってしまうと、そこから立ち上がりするのに苦労される方も多く、浴槽台をいすとして使えば、お湯の浮力も手伝って安全に立ち上がり動作を行うことができます。
あとは、浴槽の床に敷くすべり止めマットを使うとより安全です。
裏面の吸盤で固定させるタイプと、敷くだけで使えるタイプがあります(個人的には敷くだけタイプ方が楽に設置できるのでおすすめです)。
■浴室床面のかさ上げ
あまり知られていませんが、脱衣所と浴室洗い場で段差がある場合には、
浴室内すのこを敷いて、洗い場の床の高さをかさ上げするという対応方法もあります。
フラットな床面のまま脱衣所・洗い場間を移動できて安全です。
ただし、定期的に取り外して掃除する手間が増えたり、浴槽マタギ動作の際も従来より床の高さが変わる為、設置後の動作にどう影響があるかも確認が必要です。メリット・デメリットをよく考えた上で導入を検討しましょう。
■入浴介助に便利な入浴用介助ベルト
入浴介助をする際に、裸の本人の介助をしやすくする入浴用介助ベルトという商品もあります。
取っ手が付いたベルトを本人の腰に装着し、介助者が取っ手をつかむことで介助しやすくなります。
逆に介助者の腰にベルトを装着し本人に取っ手をつかんでもらうやり方もあります。
写真出典︓株式会社幸和製作所「テイコブ楽々入浴用介助ベルトAB21」
(最終アクセス 2022 年10月19日 掲載許可済み)
https://kowa-seisakusho.co.jp/tacaof/products/category/product/?id=127
■住宅改修での対応も検討を
浴室の住環境整備を行う上では、福祉用具だけではなく、住宅改修工事という方法もあります。手すりの取付け工事や、床面の変更、床段差の解消、扉を開き戸から折れ戸へ変更したり・・・。
こちらも介護保険の補助を使ってお安く工事できるので、
福祉用具の活用とセットで検討してみてはどうでしょう?
(詳しくはケアマネジャー・福祉用具専門相談員にご相談ください!)
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)