介護保険の使い方④「ケアマネジャーの選び方」
ケアマネジャーとは
「ケアマネジャー」をご存じですか?
ケアマネジャーは正式名称「介護支援専門員」といい、介護分野や介護サービスにおけるプロフェッショナルです。
・「医師、看護師、介護福祉士等の国家資格に基づく業務」
・「保健、医療、福祉の各分野における相談援助業務」及び
・「主たる業務が介護の業務」
に従事した経験を有する方で、その期間が通算して5年以上であり、かつ、現に当該業務の実務に従事した実績日数が900日以上(一部の業務については、10年以上かつ1,800日以上)の実務経験を有する方が資格試験に合格して、はじめて取得できる資格です。
ケアマネジャーは、各利用者の暮らしや身体の状況に合わせて、サービスを組み合わせた「ケアプラン」とよばれる計画を作成します。
また、医師、看護師、理学療法士やホームヘルパー、福祉用具専門員などと連携を図り、定期的にプランの管理、見直し(ケアマネジメント)を行うなど、利用者の介護サービスにおいて中心的な役割を担う職種です。
ケアマネジャーへの相談やケアプランの作成は無料です。
利用者負担はありません。
ケアプラン作成の流れ
(出典:ワムネット 「ケアマネジャーのしごとガイド」より)
ケアマネジャーが行うケアマネジメントは、
①利用者からの相談を聴く
②利用者の解決すべき課題を明らかにしたうえでケアプランを作成する
③具体的なサービスの調整を行う
④サービスを評価する
という、一連のプロセスから構成されています。
ケアマネジャーが中心になり利用者のケアを検討し、ケアプラン作成、評価、見直しを行い、利用者の暮らしにマッチするよう考えていきます。
また、介護保険制度により提供できるサービスはもとより、社会資源に関する知識、コミュニケーション能力など、各プロセスを適切に行うことのできる多様な知識や技術も必要になります。
ケアマネジャーを選ぶポイント
介護保険制度では、ケアマネジャーは利用者が自分で選択する仕組みになっています。
市区町村の「介護保険課」や「地域包括支援センター」、ケアマネジャーが所属している「居宅介護支援事業者」を紹介してもらえます。
「居宅介護支援事業者」とは、介護保険制度によって設立された介護サービス事業者です。
介護を必要とする人が適切な介護サービスを利用できるよう、ケアプランの作成や見直し、各種サービス事業者や施設との連携・調整などの業務を行ない、ケアマネジャーが常勤でいることが義務づけられています。
また、インターネットでも検索できます。
ケアマネジャーは利用者の身になって最適な介護サービスが受けられるようにサポートすることを業務としているため、当然利用者やそのご家族の話を、しっかりとヒヤリングできる能力に秀でていることが必要とされます。
そして、幅広く高齢者の暮らしや介護保険外サービスについての情報を収集し、医療や福祉関連のことなど、多角的に提案をしてくれるケアマネジャーが頼れるケアマネジャーと言えるでしょう。
ただ残念ながら、利用者の話やご希望を真摯に聞くということをせず、自分の意見で作成したケアプランや、
さまざまな選択肢から選ぶのではなく、自社のサービスを利用することを押し付けてくるケアマネジャーも少なくありません。
加えて、たとえ良いケアマネジャーであっても、利用者、ご家族との相性もあるため、優秀なケアマネジャーがすべての方に合うとも限りません。
もし上記のようなことがあった場合には、ケアマネジャー本人もしくはその所属する居宅介護支援事業所に変更を申し入れるか、別の居宅介護支援事業所や、地域包括支援センター、市町村窓口にケアマネジャー変更の相談をすることが可能です。
介護サービスの利用に欠かせないケアマネジャー
ケアプランの作成はもちろんですが、各事業者との調整や介護サービス中の突発的な事故や病気の際のサポート等も対応してくれますので、フットワークが軽く、要望や状況をきちんと聞き対応してくれるケアマネジャーとの出会いが利用者とご家族の暮らしの質を左右するといっても過言ではありません。
株式会社アットウィルのご紹介
株式会社アットウィルでは、ケアマネジャー職の転職をご検討されている方のご相談に対応いたします。
また、ケアマネジャーのサービスについて「プロ直伝の賢い使い方」を個人の方へのご相談や、社内でのセミナーをご検討されている事業主の方に講演などでお伝えさせていただくことが出来ます。
是非とも以下の窓口からお問い合わせください!