介護以外について

個人の勉強から企業の一部門丸々入居まで シェアオフィスで出来る「あんなこと・こんなこと」

前回のコラムでは、多様化する働き方やコロナ禍での働き方に対応する場所として、シェアオフィスが注目されていることをお伝えしました。
今回はシェアオフィスの具体的な機能や利用方法について、今年6月に大阪・淀屋橋にオープンした「WORKING SWITCH ELK」(以下:エルク)を例に説明します。

社員のテレワーク用に法人が契約

エルクの利用プランは大きく分けて5つあります。

まずは、「コワーキングメンバー」です。
これはカフェのような自由席のワークスペースが月額料金で使い放題というプランです。
「正式なオフィスや自宅など、現時点で働く場所はあるが、それ以外に働く場所が欲しい」といったニーズに対応したプランです。

仕事帰りに勉強や副業・兼業の場として利用する、外回りの最中に資料作成やメールのやりとり、オンラインミーティングのために立ち寄るなど、これまでカフェなどで行ってきた仕事を行えます。
また、コロナ禍でテレワークを導入している企業が「自宅は働ける環境でない」といった社員のために借りるという使い方もできます。

「それほど頻繁に利用しないので、月学制では料金が割高になる」という場合には30分単位でのドロップイン利用も可能です。

次に「バーチャルオフィスメンバー」です。
これはELKの住所を名刺やパンフレットなどに使用できるだけでなく、法人・商業登記などの際にも使えるというプランです。
メールボックスを使って郵便物を受け取ることも可能です。

事業者にとって「オフィスの住所」「入居するビル名」は、対外的な信用力という点で重要なウエイトを占めます。
その点でいえばELKの「堂島1丁目」「淀屋橋・北新地など複数駅から徒歩数分」「ザイマックスがオーナーのビル」というのは大きな信用力につながります。
このプランの場合、必ずしもワークスペースを借りる必要はありませんが、コワーキングスペースの活用はできます。

最大7名まで使える個室オフィスも

1名用の専用固定席を利用できるのが「デスクメンバー」です。
バーチャルオフィスメンバー同様に、住所利用や法人登記も可能です。
ロッカーもついていますので、仕事に必要な機能は全て整っています。
今まで自宅を事務所としてきた士業やクリエイター系の人たち、新規起業した人たちが、新たに事業所を設ける場合に適しています。
自宅で働くのに比べ、オンとオフの切り替えができ、効率がよいというメリットがあります。

また、このデスクメンバーが利用できる「プライベートエリア」には、コワーキングメンバー、バーチャルオフィスメンバーは立ち入ることができませんので、プライバシーの保護や防犯性などにも優れているといったメリットがあります。

2人以上での利用に適しているのが「プライベートオフィスメンバー」です。
デスクメンバー同様に、プラベートエリアにある個室スペースを利用できます。
個室は1人用~7人用までありますので、ある程度の事業規模の会社でも利用できます。
前回のコラムでもご説明したように、普通にビルやマンションを借りてオフォスを構えるのに比べると、無駄なスペースに賃料を払ったり、会議室や応接室など利用頻度が高くないスペースを自前で用意したりしなくていい分、コスト面でメリットが生じます。
また法人が一部の部署やプロジェクトチームの機能をここに移すことで、オフィスの家賃を削減する、といった使い方も可能です。

企業を取り巻く環境の変化に対する調整弁に

この様に、シェアオフィスは個人・法人を問わず様々な活用方法が可能で、シェアオフィスにより、これまでのオフィスでは不可能だった新たしい働き方も実現できます。
昨今の新型コロナもそうですが、企業を取り巻く環境は大きく、急速に変化をしています。
こうした中では、企業が全てを自前で揃え、対応をしていくことは経営上のリスクになることも考えられます。
シェアオフィスは、そうした変化に対する調整弁としての役割を果たすことにもなります。

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