福祉用具について

☆☆☆5 車いす選びで重要な要素「移動」「移乗」「姿勢」

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します

今回は
車いすを導入する際に絶対に押さえておいてほしい3つの要素
「移動」「移乗」「姿勢」についてお話していきます!

■車いす選びで重要な要素「移動」「移乗」「姿勢」

車いすを選ぶうえで重要なのはズバリ3つ!

「移動」「移乗」「姿勢」

この3つをひとつずつご紹介していくと・・・

■移動

車いすは利用者が座ったまま移動できるという大きなメリットがあります
しかしながら実際に移動する際は

屋内だと
・通路が狭かったり
・車いすを転回させるスペースすらなかったり
・敷居段差が多く行く手を阻んでいたり…

屋外であれば
・坂道(上り坂・下り坂)だったり
・道路が平たんでなかったり
・路肩に段差があったり
・凸凹道だったり…

実際に車いすを使う動線がどんな環境なのか
自分で漕いで移動できるのか介助者が押して移動するのか
など考えた上で最適な車いすを導入する必要があります

■移乗

車いすを使うご利用者は足が不自由な方が多く
車いすに乗り移る動作自体にも支障があったりします

ベッドから車いすに移る動作一つとっても
・自力で移乗できるのか
・介助者が移乗補助をおこなうのか
・車いすの横方向から移乗するのか(スライディングボードを使用するなど)
・移動用リフトを使った移乗をするのか
などなど

状況に合わせて車いすは肘掛や足置きが外せたりするタイプにしたり
介助者による移乗であれば介助者の移乗の技術力なども加味して
移乗方法を考えていく必要があります

■姿勢

車いすは「車」+「いす」
「いす」の要素も非常に重要であることを忘れてはいけません
特に気を付けていただきたいのは
車いすは「快適ないすではない」ということです

車いすのイスって折り畳みができるよう布地の薄いシートでできていますが
薄いシートに長時間座るのはなかなかの苦痛です

健常者であれば一旦お尻を浮かせて座り直しができるのですが
体の不自由な方は座り直し動作ができないので
お尻を前にずらすしか方法がありません

そしてしばらくするとまたお尻が痛くなってきて
またまたお尻を前にずらす・・・といった動作が繰り返され

車いすから落ちそうになりながら車いすにしがみついているなんていう状況に・・・

それをみたスタッフさんが
「あらあら、●●さん、こんな姿勢で困ったなあ」
なんて感じで座り直しさせていたり・・・

ご利用者さんは好んでそんな姿勢になっているのではなくそうするしかなかったのです

せめて長時間座った姿勢で過ごされるのであれば
・体に合う調整機能のついた車いすに変更する
・車いす用クッションを導入する
・マメに座り直しのサポートをする などなど

少しでも快適に過ごしていただけるような車いすの環境整備を行っておくべきです

安易な選定は禁物です!!!

というわけで車いすを選ぶ際の重要な3要素
「移動」「移乗」「姿勢」についてお話させていただきました

車いすの選定ってものすごく大事で
・どんな用途で使うのか
・ご本人のお体の状態はどうなのか
・自分で漕げるのか
・一日のどれくらい座って過ごすのか
・介助者の介助力はどうか
・ベッドから車いすに移る際のやり方はどうやるのか などなど

色々な用途や希望を考えた上で
どのような特徴の車いすにするかを決めていきましょう

ちなみに
車いすも含めた福祉用具の選定は
専門知識を持った地域の福祉用具専門相談員にぜひご相談ください
きっと最適な選定を行ってくれると思います!!

というわけで
最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので
どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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