老人ホーム選びの知識

老人ホームに入居中の親との効果的なオンライン面談のやり方

オンライン面談の効果

私の叔母は現在、奈良市のある有料老人ホームに入居しています。
少し認知症状が散見される90歳を超えた彼女にとって、家族との面談は大きな楽しみになっていました。実際、60歳を超えた従兄弟の家の近所のホームとあって、頻繁に訪問していましたから、叔母は入居時とあまり変わりなく暮らしていました。

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、ホームから、家族との直接的な面会を禁止されました。
年末年始に1度だけ面談が可能になり、訪問した従兄弟はビッくり。
叔母の認知症状がかなり進んでいたとのことでした。

ホームの生活相談員に聞いてみると、面会禁止がいつまで続くのか、終わりが見えないという点が、入居者のストレスを高める原因となっているよう。
また、従来なら、入居者の状態によって外出レクや外部講師によるアクティビティ活動が盛んに行われ、入居者にとっての刺激もあり、また息抜きのる機会がありましたが、そんな機会もほぼなくなり、施設の中から出ることが難しい叔母にとって、精神的なストレスが募る一方の状況となっていたようです。

叔母だけでなく、入居者のほとんどの方の認知症状が進んだ結果となり、職員さんも悔しい思いをされているようでした。

そんな状況もあり、ホームではオンライン面談を行うようになりました。
オンライン面談は、
①入居者の精神面でのプラス効果
②コロナ感染へのリスクがゼロ
③家族も参加がしやすい
というメリットもあり、1回/週の面談の場に親戚の多くが集まり、叔母と話すことにより、家族に会えないストレスや孤独感を抱えていた叔母が、画面越しでも家族とお互いの顔や表情を見ながら会話ができ、大きな安心感や喜びに繋がり、精神的な安定に繋がったようで、進んでいた認知症状に改善効果が見られました。

職員さんも、そんな叔母の効果を見て、1回/週から2回/週へ面談回数を増やしてくれました。
今では、家族中、叔母との面談日を楽しみにしているようです。

親とのオンライン面会を上手くやるコツ

当サイト(介護の三ッ星コンシェルジュ)の「Twitter担当がSNSでご活躍されている方々をご紹介します!」のコーナーで紹介している「親の介護~いつも笑顔で」のeikoさんのブログの中で、「親とのオンライン面会を上手くやるコツとは?〜気づいたこと」が掲載されていました。

中々興味深い記事でしたのでご紹介いたします。

上手く楽しく会話するコツとして、
①大きい声でゆっくりと話す。
②思い出の写真を見せて、思い出を共有する
③グッズを使って、季節のイベントを楽しむ
④表情豊かに、笑顔で話す
⑤視線は、カメラ目線で
⑥身振り手振りを大きく
と紹介されています。

特に、②③は興味深いですね。
eikoさんによると、
「パソコン越しで会うと、会話が続きずらかったり、途切れたりしてしまうことがあります。
その時は、話すだけではなく、色々なものを見せて楽しませることがいいですね。
例えば、写真。
一緒に行った旅行の写真や家族の写真をパソコンのカメラのところに近づけて大きく見せています。
そうすると、母親はとても喜んでくれました。
また、クリスマスの時は、サンタの帽子をかぶったり、雪だるまの指人形で話しかけたり、またお正月の時は、鏡もちを見せたり年賀状を見せたりして、場を盛り上げました。
このように季節のイベントを一緒に楽しんで過ごすのも良いかと思います。
季節を感じたり、日時をきちんと把握することも大事なのではと思いますね。」
ということのようです。

折角行うオンライン面談ですから、できるだけ効果的にやりたいですよね。

皆様に、老人ホームに入居されているご家族がいる方は、是非、お試しください。

オンライン面談にも人員が必要。効果的に実施していただけるホームを選ぼう

皆様のご家族が入居されているホームは、頻繁にオンライン面談を実施してくれていますか?

50~60人程度が入居されているホームは、1回/週のオンライン面談実施もスタッフの時間の確保が大変。
叔母の入居したホームは、スタッフのやりくりをうまくしてくれ、各入居者1~2回/週のオンライン面談を定期的に実施してくれています。

叔母の認知症状の進行を防ぐための配慮もあると思いますが、そういう配慮を実施してくれるホームを選びたいものです。

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