失敗しない老人ホームの選び方

失敗しない老人ホームの選び方~ 見学時のチェックポイント~

サイトで良く掲載されている見学時のチェックポイント

老人ホーム紹介サイト等で掲載されている「有料老人ホーム見学時のチェックポイント」。

例えばA社のサイトでは10のチェックポイントとして、
①スタッフの身だしなみと挨拶
②入居者の顔色や身なり
③介助の様子でスタッフの質をみる
④食事中の様子を見せてもらう
⑤献立で食事への工夫を確認する
⑥個別食・治療食に応じてくれるか
⑦まずは清潔かどうかが第一
⑧居室の間取りや備品、日当たりなど
⑨ホーム内環境と外部・周辺環境
⑩イベントやレクリエーションなど
が挙げられています。

B社のサイトでは、「絶対にチェックしたい10項目」として、
①負担する費用の内訳を確認
②入居から最期までをイメージする
③見学は人の多い時間帯に行う
④面会も考えて立地を選ぶ
⑤ケア体制を必ず確認
⑥食事内容をチェック
⑦入居後の希望はかなうか
⑧スタッフが働く様子をチェック
⑨設備の充実度を確認
⑩「良い」施設より「自分に合う施設」を選ぶ

C社のサイトでは、
①建物
・ホームまでのアクセス、周辺環境
・専用居室
・共用スペース
・入浴設備・機能訓練室
・清掃、メンテナンス状況
②スタッフ
・人員体制、採用・離職状況
・接遇・教育
・ホーム長
③医療連携とリハビリ
・協力医療機関
・健康管理体制
・自立支援や介護予防、リハビリの取組み
④契約内容
・入居条件、退去要件、受け入れ態勢
・料金プラン・費用
・個別対応
・契約に関する書類

A社は「見学時のポイント」をわかりやすく、B社C社はどちらかというと見学するホームの選び方を主眼に置いて記載されているのではないでしょうか。

C社の視点で見学するホームを選び、A社の視点で見学する。こんな使いかたになるのではないかと思われます。

情報過多の時代。
A社の視点でチェックし5箇所のホームを比較しても、ホームそれぞれに特長があるので余計混乱するかもしれませんね。
また、10項目を全て満たすホームとなると高価格帯になるでしょう。
予算面を精査してから見学するホームを選択することをお勧めします。

チェックポイントのチェックポイント!!チェックの裏技を伝授

それではA社のチェックポイントを参考に見学時の裏技を記載します。

①スタッフの身だしなみと挨拶
・メモやペンを携帯し活用しているか。手や腕にメモをとっていないか。
→介護職は超多忙。そんな中でも入居者の状態変化があればきちんとメモ出来るよう、常にメモとペンを携帯しているかチェックしてみて下さい。忙しいから腕や手をメモ帳にしている職員も多いですが、そんなメモでは時間がたてば忘れてしまいます。
・ホーム長や営業の方と離れてみてもきちんと明るく挨拶してくれるか。
→見学時に見学応対職員さんから少し離れてみて下さい。「トイレをお借りします」が一番良いかもしれません。見学応対職員と離れていても笑顔で挨拶頂ける職員が何人いるか。ここが重要です。

②入居者の顔色や身なり
・着用している服装をチェック
→きれいな服を着用していてもパジャマやジャージでは嫌ですよね。そんなホームはモーニングケア時にきちんと着替えを行ってくれないホームです。

③介助の様子でスタッフの質をみる
④食事中の様子を見せてもらう
・見学時間を食事時間帯にして食事介助の様子を見る
→声をかけてコミュニケーションを取りながら、食べやすい大きさにきざみ、ゆっくり食事介助しているホームは全体の介助力も高いと言えます。

⑤献立で食事への工夫を確認する
⑥個別食・治療食に応じてくれるか
・献立表は必ずチェック
→見学時にはパンフレットと一緒に「献立表」を渡してくれるホームがほとんど。逆に渡してくれないホームは要注意です。
・治療食対応は必ずチェック
→特に糖尿病、腎臓病の方は要注意。これらの病気をお持ちの方は、きちんと対応いただけるかどうかは必ずチェックして下さい。

⑦まずは清潔かどうかが第一
・共用トイレ、脱衣室、廊下、事務室をチェック
→最も汚れやすい場所は共用トイレと脱衣室。こちらの清掃が行き届いているか、整理整頓されているか。両箇所を見ればホーム全体の清掃への姿勢がよくわかります。
また、廊下が物置になっていないか、事務所の机に書類が山積みになっていないかもチェックポイントです。

⑧居室の間取りや備品、日当たりなど
・見落としがちなのがトイレのウオッシュレット。後、介護付有料老人ホームなら介護ベッドや車いすが買い取りや有料貸し出しになっていないかをチェック下さい。

⑨ホーム内環境と外部・周辺環境
⑩イベントやレクリエーションなど
・入居対象者の好みに合った共用施設やイべント・レクリエーションがあるか
→ホームでの生活は退屈なもの。入居対象者の趣味や希望に対応できる共用施設があるかどうかは要確認。

結局は居心地。ホーム長と共感できるかがポイント

何より大切にして欲しいのは、①ホームで長く暮らせるか、②自分に合ったホームか、③居心地が良いかの3点。
特に看護体制、医療連携、認知症対応力は要チェック。

折角、入居したホームでも病気になり入院後、「帰っていただいてもみることができません。」では元も子もないですよね。
入居対象者の健康状態を鑑み、元々体の弱い方、病気がちな方は医療看護体制が整ったホームを選びましょう。

また、認知症が進行し、「対応出来ませんから退去お願いします」と言うホームもよくあります。
認知症の方は、ホームの認知症対応力のチェックも忘れずに。

何よりも大切なのは、「自分に合った、居心地の良いホーム」を選ぶこと。
そのためには、「これっ!!」と思ったホームでも、慌てて入居を決めずに5日間程度の体験入居を経て入居されることをお勧めします。

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この記事を書いたコラムニスト

早乙女純 (さおとめじゅん)

有料老人ホームの入居募集と、マンション営業の経験があります。
今までの経験と相談案件のご紹介をこのコラムでお伝えしていきます。

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