介護以外について

ペットと共に暮らすくらし方

人と動物が暮らすと言う事

人は、動物と共に生きてきた歴史が深い。
時には食する物であり、時には共に働く仲間であり、時には子供やパートナーとして、一つ屋根の下に暮らす家族でもある。
私の両親の実家も両親が子供の頃は、家の中に牛や馬を飼うスペースがあって、一緒に暮らしていたらしい。
また、犬との関係性も時代によって、どんどん変化し、番犬としての役割から、今は家族としての役割が強くなってきた。猫も又同じく、外飼いの来訪者から、室内外の家族になった。
しかし、人によっては、その時代の変化に付いて行けない人も大勢居るのも事実だ。飼っていない人から見れば、家族ではなく道具や物としてしか見ていない人も居る。そんな時にマナートラブル、ご近所トラブルが起きるのだと思う。
では、動物と人間、ペットの好きな人、そうで無い人が共存して行くには、何が必要か?

それは、理解し合うためのコミュニケーションと譲り合う気持ち、どちらが優位に立つわけでもなく、動物を飼う側は、開き直る説明の仕方ではなく、その動物の特性や、行動の意味を、飼っていない人へ向けて、説明が必要だと思う。飼っていない側も、「一家族として見ている方々」の心情を理解しようと、歩み寄ることが始まりだと思う。

私は、ペットを飼育することによって、まだ、話せない幼い子供や、認知の高齢者の行動がすごく理解できるようになった。なぜなら、人間も話すことを除けば、所詮動物であるからだ。
お腹がすけば、不機嫌になり、人が食べている事を羨ましく思う。子供は泣き叫び、認知症の大人も、怒鳴り散らすこともあるだろう。自我を抑える機能が、うまく、働かないからだ。そう言った場面をみるたびに、動物と人の垣根が私の中からはいつも消えていく。

人がペットと暮らすという事

動物は自分の身を守るすべをよく知っている。
敵から身を守るため攻撃的になったり、暗闇に身を隠したり、生きる事に対して、とてもしっかり考えている。
さらに、常にネガティブなことは考えないし、基本ポジティブだ。
特に、ペットたちは、人が寂しく思えば、身体を寄せてずっとそばに居てくれる。
子供が涙すれば、ぺろぺろなめて慰めてくれる。とても暖かい頼りがいのあるパートナーである。
こうして、私たちを理解してくれるペット達のことも、私たちは理解するべきではないだろうか?

そんな動物たちと暮らしたいと考える人は、きっと沢山居る。今は、一緒に暮らしていなくても、ペットライフに憧れを持つ人も多いはずだ。

が、しかし、今の日本では、最後まで一緒に暮らせない状況が多いため、断念せざるを得ない状況でもある。
げんに、高齢者は、長い間暮らした、パートナーですら最後の最後に離れなくてはいけない事がある。とても悲しい現実だ。

もし、そんな環境が変えられたら、高齢者になった時、一人で住んでいても、老人ホームに入っても、たった1頭のペットが、一日中そばにいてくれたら、寂しさがどれほど補えられるか、「この子のため毎日頑張ろう」と思う気力で、どれほど健康が保たれるだろうか。
もうすでに、世界ではペットと高齢者が関わることで、血圧の安定や、認知の予防などの効果もデータが出ている。

今後は、日本も終の住処として、ペット共生型施設の増設が絶対に必要だと私は考える。

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この記事を書いたコラムニスト

岡 真由美 (オカ マユミ)

ペットライフコンシェルジュ

ペット関連サービス

有限会社PURENESS 代表

大阪府大阪市旭区生まれ

滋賀県近江商人の父が青果店から会社を興し、子供の頃は、商店街で店先にたつのが当たり前で育った。

14歳から演劇を始め、俳優を目指し18歳で上京

21歳で挫折し、専業主婦となる。

大阪市会議員になった、父の手伝いをしながら子育て。

父の引退とともに、トリミングサロンを始める。

36歳の時、両親が障害者になり、脳梗塞で倒れた父、透析の治療の母、高齢の祖母の施設病院など、老人ホームやグループホームなどいろいろな施設トの関わりを持つ。

その時に感じたことが、高齢者とペットの暮らしを考えるようになる。

現在は、新規事業のサポートなど行っている。


犬の情報番組インターネットラジオfm-gig「ドッグワンチャンネル」の元パーソナリティー 

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