入院時の給付金請求(給付金を早く確実にもらうために!)
保険というものは、車や携帯と違って、加入するときにお試しができません。自分や大切な家族が入院したとき、万一亡くなってしまった場合のことを想像して加入して頂くしかありません。
また、通常保険に加入するときは、月々の保険料やどこの保険会社が良いかという話が中心で、何かあった時にどういう手続きで給付金や保険金を請求するのかについて、詳しく確認することは少ないと思います。たとえ詳しく確認しても、ケガや病気で入院するのは加入から何年も経っているということがほとんどで、実際は覚えている方が稀ということになります。
そこで、今回は不幸にもケガや病気で入院してしまった場合に、どのような手続きが必要になるのかについてまとめてみました。
知って得する!!民間保険を使って「入院手続き」必要手順
1.予定入院の場合は、月初に入院することができるか検討!
高額療養費制度(1か月にかかる医療費の自己負担額が定められている制度)は、暦年で計算するので、入院期間が1暦月で収まると自己負担が少なくなります。
例えば、年収400万円の30歳の男性が、<ケース①>9月28日から10月3日まで6日間入院治療する場合に、9月中に検査や手術をして18万円の医療費がかかり、10月は入院して投薬やリハビリで6万円かかった場合は、9月は高額療養費制度が適用され、医療費の自己負担は8万円程度に抑えられますが、10月は高額療法費制度の適用はなく、6万円を全額負担することになります。1回の入院で14万円が自己負担となります。
また、同じ男性が、<ケース②>10月3日から10月8日まで6日間入院して同じ治療をして、同額(18万円+6万円)かかった場合を比較すると、10月に高額療養費制度が適用になり、24万円の医療費がかかっていますが、自己負担は8万円程度に抑えられることになります。
2.入院や手術をしたときは、入院中に保険給付金の請求に必要な書類を確認!
加入している保険会社のカスタマーセンター又は担当者に連絡して必要書類を確認してください。医師の診断書は作成に時間がかかる場合があるので、入院中に担当医にお願いしておくと手続きがスムーズです。尚、通院給付金の請求ができる場合は、通院給付金の請求が後日(通院終了時)になる場合があるので、忘れずに請求しましょう。
①給付金請求書、②医師の診断書、③入院証明書/手術証明書、③住民票、⑤保険証券など、治療内容、給付金額によって必要な書類が異なり、省略できるもののありますので、こんなときは担当者がいれば任せることができるので便利です。
3.必要書類が揃ったら、保険会社に郵送で提出します。
4.書類に不備がなければ、書類が保険会社に届いてから5営業日以内に給付金が指定した口座に振り込まれます。
何かあったとき、知らないと余計な手間がかかってしまうこともあり、ポイントを抑えて覚えておけば、いざというときスムーズかつスマートに手続きができるようになりますので、参考にしてみて下さい。