介護施設のちがい

特養について

介護保険で利用できるサービスに
施設サービスというのがあります。

この施設サービスには

・介護老人福祉施設
・介護老人保健施設
・介護医療院

以上の3種類あり
今回はそのうちの1つ
介護老人福祉施設についてお話します。

「介護老人福祉施設」、いわゆる「特養」とは

介護老人福祉施設とは、原則常に介護が必要な状態で
在宅での生活が困難な65歳以上の方が生活する施設です。

介護保険上の正式名称は「介護老人福祉施設」ですが
一般的には「特別養護老人ホーム」
省略して「特養」と呼ばれています。

ここでは介護に加え、日常生活の支援やリハビリ、
レクリエーションなどのサービスも提供します。

基本的な健康チェックや服薬管理は行いますが
医療的な処置が必要になった場合には
通院、または入院をしなければなりません。

過去の入居要件は要介護1以上の方と定められていますが
介護保険の改正により現在は
要介護3以上の方が対象となります。

「特養」への入居待ちと法改正

特養は事業主体が行政や社会福祉法人で補助金が出るため
一般の有料老人ホームに比べ費用が安いので
入居を希望する方が多く
待機者がとても多いのが現状でした。

下記表は平成29年3月に厚労省が発表した
特養への入所申込者の概況です。

平成26年3月の待機者数は約52万人。


そのうち入所優先度の高い重度(要介護4~5)の待機者は
約22万人もいる一方で

要介護1~2で申し込みをしている方も
約18万人いました。

また介護度の高い方のうち
在宅での生活を余儀なくされている方は
約9万人もおり

このような統計から、特養を
「要介護者を支える施設」
としての機能の重点化を図る目的で
介護保険制度が改正され
特養への入所要件が原則要介護3以上となりました。


待機者数が増えている背景には
高齢化のペースに、
サービスの整備が追い付いていないという現状があります。

しかし財政難等を理由に
特養増設には慎重になっています。

特養に入れない待機者の受け皿になるのが
在宅介護や特養以外の施設入所です。

具体的には、在宅医療や
見守り等を受けられるサービス付き高齢者向け住宅の増設などが
あります。

医療、介護が一体となり
高齢者ができるだけ長く住み慣れた地域で
暮らせる環境にすることを狙いとしています。

結びに代えて

待機者が増えている今日、
このような特養以外のサービスの普及、改善が求められます。
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