相続・終活の事前準備

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、自宅(持ち家)を担保にして、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられる主にシニア層向けの融資制度です。
死亡後は自宅を売却して、その代金を融資の一括返済に充てます。

(1)リバースモーゲージのメリット

リバースモーゲージのメリットには、次のようなものがあります。
1.自宅を売却することなく融資が受けられる
不動産(持ち家)があっても、年金収入が少なく手元資金が少ない場合などは、リバースモーゲージの活用は有効でしょう。融資額は住宅に応じて決められますが、一括で受け取る場合と年金のように毎月受け取る場合があります。
2.生活資金以外に利用できる
資金使途については、基本的に自由です。

(2) リバースモーゲージのデメリット

リバースモーゲージのデメリットには、次のようなものがあります。
1.対象となる住宅に制限がある
対象となる住宅は基本的に一戸建てで、マンションは築年数の浅いもの除き対象外のケースもあり、また都心部の物件に限るなど地域の制限がある金融機関が多いです。また融資限度額は金融機関ごとに異なりますが、住宅の評価額の5割~7割程度が多いようです。
2.推定相続人の同意や連帯保証が必要なことがある。
利用にあたり推定相続人全員(配偶者や子供など)の同意が必要になる金融機関が多いです。また全員ではないかもしれませんが、連帯保証を求められることもあるようです。
3.借入利率が意外と高い
大体金利としては年利2%~3%台が多いようですが、通常の借入と違い元本が増えていくので金利が上昇していきます。
4.長生き 金利上昇 不動産価格下落のリスクがある。
長生きするほど融資額が大きくなりますので、生存中に融資枠いっぱいになることがあります。また、リバースモーゲージの融資の適用金利は基本的に変動金利の場合が多く、将来金利が上昇すると返済額が膨らむ可能性があります。担保となる自宅の評価は定期的に見直され、評価額が下落して融資限度額を割り込んでしまうと、場合によっては限度額を超過する部分について一括返済を求められることもあります。

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