ソーシャルワーク・アドベンチャー 代表 ホームソーシャルワーカー
あるがままの自分で生きる
1969年生まれ。1991年 そごう(現そごう・西武)入社。百貨店外商の経験から高齢者や障害者の生活ニーズに行き届かない社会システムに疑問を感じ、社会福祉に関心を持ち始めた。2000年 特別養護老人ホームに転職。2002年 高齢者と障害者の外出・生活支援事業を起業。2003年 社会福祉士登録。ホームソーシャルワーカーは、かかりつけ医の社会福祉士版。元気なうちから生涯にわたり、秘書や執事のように生活全般にわたるサポートをおこなう。いつまでもその人らしく元気に生きてもらえるよう、特に旅行や外食など楽しみ、希望実現の支援を得意としている。認定社会福祉士。
Aさん(女性・当時81歳)は朝鮮半島(今の韓国)で生まれた。Aさんは自分はリンゴで育ったと言う。Aさんの両親は、昭和の初め経済不況のなか朝鮮半島に渡り、家族で荒れ地を開墾してリンゴ農園を営んでいた。Aさんの兄は長野県でリンゴの栽培技術を学び、農園をさらに発展させていった。しかし敗戦。家族はすべてを.....
グループホームで暮らすTさん(女性・96歳)は、一人娘が生まれて間もなく離婚した。娘さんとの関係は悪く、娘さんは20歳過ぎで結婚し、以来長く絶縁状態のままずっと一人で暮らしてきた。Tさんは若い時、大手旅行会社に勤務しツアーガイドや宴会進行の経験から、人を和ませるのが上手く近所やデイサービスでも人気者.....
Oさん(男性)は、65歳の独身で一人暮らしだ。人付き合いが苦手で友達はいない。55歳の時勤めていた会社が倒産し職を失った。再就職は上手くいかず、通信教育で資格取得を目指したが上手くいかなかった。以来、近くのスーパーへ買い物に行く以外すっかり家に引きこもっていた。口寂しくて毎日お酒を飲み、生きている.....
小柄でとても快活な女性Kさんは、今年で90歳を迎える。子はなく15年前に夫が先立ち、夫と建てた小さな一軒家に一人で暮らしている。夫が亡くなって間もないある日、Kさんは行きつけの銭湯で転倒し腰椎を骨折した。今でも腰が痛むので週1回ヘルパーさんに買い物と部屋の掃除を頼んでいる。2年前から物忘れが酷.....
先月、奈良に住む60代半ばの独身男性と男性の父親のルーツをたどる旅をした。男性は父のルーツを確かめたいと思い立ったものの、今となっては両親、兄も他界し親戚付き合いもない。ただ男性には50年余り前、父と兄に連れられ愛媛県八幡浜にある祖母の家に行った記憶がある。男性の両親は大分県別府で結婚し、男性は別.....