身体の仕組みは会社とそっくり!!!?
このコラムでは生きている限り、身体を自由に健康的に使っていただくために必要なポイントをお伝えしていきたいと思っております。
身体の仕組みは会社とそっくり!!!?
私達は人の身体の仕組みを説明する際に、よく会社に例えてお話しさせていただきます。
身体に対して様々な指示命令をする「脳」が社長。
末端には運動担当の筋肉という社員や、色や形、音、様々な感覚を感じるセンサー担当の社員、消化担当、呼吸担当など様々なスペシャリストが揃っています。
そんなスペシャリストが60兆も集まって運営している超巨大企業が私達一人一人の身体です。
身体において、全ての社員と社長は神経と言う内線でつながっています。
社長である脳の意図や指示は神経という内線を通じて社員に伝えられ、体内のあちこちの現場で起こっていることや、社員が感じていることも神経を通じて社長に伝えられます。
社長と社員たち双方向のコミュニケーションが成り立ってこそ、この「会社」=「からだ」はスムーズに運営できるわけです。
体内において、双方向のコミュニケーションを円滑にし、健康な身体を維持・発展させていくにはどうすればいいのでしょうか?
あなたの運命は社長次第!!?
社長が常に社員の事を気にかけて、体調や顔色、雰囲気や仕事ぶり、時には家族の状況まで目配りしていれば、自ずと社員も積極的に報告をするようになり、協力的に動いてくれます。
この状態が双方向のコミュニケーションが取れている状態です。
適度な運動と休息がとれていて、脳と細胞たちの連携もスムーズに取れているので快適に動いてくれるし、もしも問題が起こったとしても早期に報告が来るので早めに手が打てるため大問題には至りません。
反対に社長が社員のことをほったらかしで、顔色や体調を気に掛けることもなく、現場の声に耳を傾けないでいると、社員はどうせ相談しても取り合ってもらえないと諦めて報告さえしなくなり、次第にいう事を聞かなくなり、あちこちに問題の火種ができて、有能な社員が同時に退職するなど大問題になってから露呈することになります。
この状態が双方向のコミュニケーションが取れていない状態です。
身体的に言えば、病気や怪我をしやすい状態です。
例えば膝の軟骨や筋肉に炎症が起こると、痛みや違和感を感じさせることで脳に報告し、今の生活様式や身体の使い方を変えるように提案してきます。
ところが、日頃から社長が目配りしていないと、社員の声が聞こえなくなったり、次第に社員も声をあげなくなってしまい、膝の変形が進んで強い痛みで始めて気づくことになるのです。
これは内臓においても同じことが言えます。
双方向のコミュニケーションが大切ですが全て社長次第です。
社長がまずは社員である身体を気にかけてあげているかどうかです。
目まぐるしい変化と様々な情報が行きかう社会の中で生きていくためには、どうしても意識は自分以外の外へ向くことが多くなってしまいます。
または、自分の身体や内面に目を向けた方が良いと分かっていても今更変わらないのではないか、という気持ちに引っ張られてしまって新たな試みが億劫になってしまうようです。
人の身体は自分と向き合えば、何歳からでも必ず変化します。成長もします。
日々、ほんの少しでいいので、
・最近、少し運動しているかな?
・身体を気遣った栄養を取れているかな?
・時にはゆっくりと心身をリラックスしているかな?
と意識を自分に向けてあげる。
そうすることで会社で言えば社長が社員のことを気に掛けることになるのです。
本当に簡単なことで大丈夫です。
身体的な例としては、
・1日3分のストレッチを通して日常との違いを感じる
・1日1分の腹式呼吸を通して日常との違いを感じるなど。
ポイントはテレビを見ながら、ただなんとなくストレッチをするのではなく、短時間でいいので、少しだけ自分の身体の変化に目を向けてあげて欲しいのです。
次第に自分の身体の小さな変化に気づくことができるようになってくると、
・もう少しこうしてみようかな?
・少し座る時間が長すぎるかな?
・肩に力が入りすぎているな。もう少し脱力しよう。
と、自分で良い変化を起こす行動を考えてやってみるようになります。
自分の身体を健康に保つために自発的に動くようになってくるのです。
ここもまた、会社と人の身体の共通点です。組織とはそのようになっているんですね。
あなとの身体を構成している全ての細胞の願いをご存じですか?
「あなた」という個体を健康に存続させ続けたい。ただそれだけです。
そのためだけに60兆もの細胞が日々働き続け、24時間呼吸をして心臓を稼働させ、排尿して、絶妙のタイミングで細胞が周期的に入れ替わっています。
あなたは、あなたを支えてくれている細胞たちにとって良い社長でしょうか?
今一度、見つめなおしても良いのかもしれません。