失敗しない老人ホームの選び方~プロが教える有料老人ホームの選び方!!!~
ご自身やご家族のために有料老人ホームをお探しの皆さん。
終の棲家を探す訳ですから、慎重に選びたいですよね。
でも、大阪市内の施設の数はこれだけあるんです。
・「民間運営のシニア向け住宅」 :524箇所
➡うち「有料老人ホーム」 :336箇所
・「サービス付高齢者向け住宅」 :188箇所
それぞれに提供するサービス内容は違いますし、お値段にいたっては更にバラバラ。
どうすればより良い選択が出来るのか?
今回は皆様の有料老人ホーム選択の注意点について少しばかりご説明いたします。
有料老人ホームを選ぶ際の注意点
必ず注意しなければならないのは次の2点。
まずは「希望するサービスの提供状況」、次に「費用」です。
注意点①:サービスの提供状況
食事や見守り、身体介護、家事援助はたいていのホームで提供していただけます。
注意が必要なのは、「医療行為への対応」。
気管切開、痰吸引、在宅酸素、バルーン、ストーマ、インスリン注射等、医療行為が常時必要な方は看護師常駐の施設を探す必要があります。
医療行為が夜間や早朝に必要な場合は、24時間で看護師を配置している施設が望ましいです。
この他にも、施設内でリハビリテーションを受けられる、認知症ケアに力を入れている、精神疾患でも受け入れてくれる等、心身の状態に合わせたサービスを提供しているかどうかをご確認ください。
アドバイス①
医療対応に気を付けること!
早朝・夜間の医療行為や、入居者様の症状に合った医療行為が可能かどうか要チェック!
注意点②:費用
次に「費用の確認」です。
介護について考える時に忘れてはならないポイントは「長期化」です。
そして,長期化する介護で大切なのは「お金」です。
自身やご家族の資産、年金等の収入に合わせて、どれだけ負担出来るかをご家族で協議して下さい。
加えてご注意いただきたいのは、消耗品代です。
施設のパンレットや有料老人紹介サイト上では、入居一時金や月額利用料*しか記載されていない場合が多いため、その金額で将来の負担すべき金額を計算してしまいがちです。
でも、実際は介護保険・医療保険の自己負担額、居室の電気代、おむつ等の消耗品代が加算されます。
例:おむつが必要な方の消耗品代
➡パンフレット記載の月額利用料に、5万円弱/月を上積みして考える。**
アドバイス②
費用を考える際には長期間で試算すること!
特に、施設の料金に介護保険や医療費の自己負担額や消耗品代を加えて計算すること!
*月額利用料・・・家賃、共益費、管理費、生活サービス費等の金額
**・・・上記金額は要介護度にもより変動しますが、目安として5万円程度が妥当です。
その他の注意点
最低、この2項目は必ずチェックして下さい。
せっかく終の棲家だと思って入居したのに、自身の希望と関係なく、途中退居するのは本当に残念ですものね。
これ以外に考慮すべき条件として、
・立地条件、周辺環境
➡住み慣れた場所で生活するのか
家族の近所にするのか
自身の活動や家族の面談のために駅近の施設にするのか 等
・職員配置とスタッフの接遇面での対応
➡日中・夜間の人員体制
スタッフの笑顔
言葉遣い
清潔感等
・レクリェーションへの取組み
・施設全体の雰囲気、入居者の雰囲気、暮らしの自由度
以上の項目を参考にしつつ、自身やご家族の好みでチェック項目を決める方法がオススメです。
結論
コラムの内容をおさらいします。
アドバイス①:医療対応に気を付けること!
アドバイス②:長期化に耐えられる費用の見積りをすること!
いずれにせよ、多くの施設の中から、終の棲家を選択するには、専門家を頼るのが一番です。
特に多額の入居一時金をお支払する施設を選択する場合には、専門家の意見を重視するのが最も安全な方法と言えます。