介護保険制度について

知っとこ!!介護情報~訪問介護事業所・訪問介護員は選べるのか?~

訪問介護事業所を選ぶコツ

母親がおせわになっている訪問介護員の方と合わないから変更できないか?
よくむ問い合わせされる内容です。

介護保険は事業者選択が自由ですから、訪問介護員の方が気に入らなければ、事業者やケアマネさんに言って変えて頂くことは可能です。
実際、訪問介護員さんの変更は良くある話です。

ただ、最初に事業者を決める時に事業者を選択することは可能なのか?

よく、訪問介護事業者の選び方として下記の基準を目にします。
①苦情や相談、意見を受け付ける担当者がいるか。
②事故が起こった時にどうするのか、お金がかかった時などはどのように補償されるのか、重要事項説明書に書かれているか。
③契約をやめる時はどうすれば良いか、最初からきちんと説明してくれるか。
以上の3点が掲載されていました(FPジャーナル2014.12月号より抜粋)。
 
他の高齢者向けの雑誌なんかにも同様の記載があります。
間違えてはいませんし、正しい記述ではありますが、実際はどうでしょうか。

実際はどうか

私の家族も家で義母の介護を行っていました。
 
私の居住地は西宮市の中心部に近いところです。
義母も身体介助の介護を受けていました。
 
その時どうやって事業者を選んだか?
答えはケアマネからの紹介に任せざるを得ない状況でした。
 
どこの事業所が良いか?どの時間に何の援助を入れるか?
 
色々と迷うことはあるが、そもそも選択肢があるのか?
 
答えはNoでした。
都心部ではヘルパーの数が圧倒的に足りません。
ですから、この人は嫌、この事業者は嫌、この時間は無理等といったこちらの希望は中々かないません。
 
「来ていただけるだけでありがたい」が現状でした。

訪問介護員の方とは

でも、結局は良い訪問介護員さんに恵まれました。
 
訪問介護員に登録されている方の中には、主婦経験のある方や、元々どこかの施設で働いていた方、親の介護を経験しヘルパーの資格をとった方等が多くいらっしゃいます。義母や家内、私の気持ちを察してくれた方、援助しながら話を聞いてくれた気さくな方が多かったです。
 
社会人や子育て等の経験があるからか、皆さん物腰が柔らかくいい人が多いです。

若い職員にも訪問介護の経験を

専門学校や大学の新卒は大抵、社会福祉法人の特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームの箱物に就職します。
家事が苦手なのと、やはり若い子が単独で高齢者の自宅に行くのは抵抗もあるでしょう。
 
収入面でも夜勤のある施設の方が若い職員には魅力があるのかも。
また、男性職員は在宅よりも施設系のイメージもありますよね。
 
でも増々進展する超高齢社会の中で、国は施設よりも在宅重視に方向転換しています。
 
そんな中で、若年職員=施設、ベテラン職員=在宅、という考え方通り進めていって良いのでしょうか?
 
在宅、施設にとらわれず、職員の適正から職場配置を考えるほうがよいと思います。施設が合わなくても在宅の仕事が合う方もいらっしゃいますよね。
 
行政が運営する社会福祉協議会なんかは、特養、グループホーム、デイサービス、訪問介護とバラエティー豊かなサービスメニューを揃えています。
 
民間事業者さんでも、施設、在宅両方に手広く取り組んでいらっしゃるところも多いですよね。
 
そういう事業者さまから、施設、在宅というジョブローテーションを行ってもらい、適材適所に職員配置する取り組みを行って欲しいですね。
 
自分の働き方を選べる、魅力ある職場を用意できるのが、介護事業の良い点であり、それに取組むことでイメージアップを図れるのではないかと考えます。

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