続々登場する介護向けチャットツール 気になる機能や使い勝手は?

介護スタッフはICTが苦手?

介護業務の効率化などを目的にICT機器導入の必要性が叫ばれており、国もそれを推進しています。
介護業務のICT化の具体的内容としては、

①身体介助や見守り、服薬、レクリエーションなどの実務にロボットやセンサー類を導入する
②連絡や申し送り、記録などの業務をシステムやアプリケーションなどで行う、の2種類が主に考えられます。

しかし、実際には介護業務のICT化は思いのほか進んでいません。
その理由には、導入コストや機器への信頼性の問題もありますが「介護スタッフの中にはICT機器の操作が苦手な人が多い」こともあげられるのではないでしょうか。

人手不足が深刻な中で介護スタッフに占める年配者の比率が上がっていることも、こうした理由の増加につながっていると思われます。

LINE程度なら年配者でも簡単

しかし、本当に「年配者はICT機器が苦手」なのでしょうか。

確かに、ホームページを自分で作成したり、パソコンを使ってプログラミングができたりするレベルの年配者は少ないでしょう。
しかし、LINEなどのコミュニケーションツールを使って家族や友達とやりとりをしている年配者は多くいます。
グループの作成や、写真の添付程度はほとんどの年配者は問題なくできるでしょう。このため、近年は業務でLINEなどを使う介護事業者もいます。

しかし、一般的なオンラインコミュニケーションツールは、介護スタッフの業務に必要な機能を全て備えているわけではありません。
こうした背景を元に、「介護事業者が使いやすい」ことを追及したオンラインチャットなどのサービスが次々に登場しています。

ここでは、その一例としてワンダフルライフが運営する介護業界特化型オンラインチャットサービス「みんなでケア」を紹介します。

支援経過記録を自動作成

「みんなでケア」には、一般的な「グループチャット」「ダイレクトチャット」に加え、ケアマネジャー用に「ダブルチャット機能」を備えています。

これは介護サービス利用者・家族とのやり取り用の「ファミリーチャット」と、介護サービス事業者・スタッフとのやり取り用の「グループチャット」双方を一体化したものですが、利用者・家族と介護事業者・スタッフはそれぞれケアマネジャーとのやり取りしか画面に表示されない仕組みになっています。3者が一緒のオープンチャットでは難しいやり取りでもスムーズに行えるのが大きなメリットです。

また、データ化されたファイルをそのまま送信し、自動で保存される「ファイル管理機能」を備えています。
ファクスや電話でのやり取りを大幅に削減でき、介護スタッフの業務の効率化を図れるだけでなく、ペーパーレスなど環境負荷軽減にも寄与します。

なお、こちらは今年4月に施行された「改正電子帳簿保存法」の要件を満たしています。

担当者同士がチャットで話し合った内容をそのまま用いて瞬時に支援経過記録を作成する機能も備えています。
これまでのように担当者が過去の記録を元に作成する支援経過記録とは異なり、作成者の主観が排除できるのが大きな特徴です。

さらに、介護サービスを受ける本人や家族などの高齢者が利用することも考え、文字を大きくするなどの配慮もなされています。

使い方の事前説明を十分に

こうした介護事業者向けのオンラインコミュニケーションツールには様々なものがあります。

費用や機能など自分たちに見合ったものを上手に選択していきましょう。

またICT機器に対して苦手意識を持つスタッフのために、導入に際しては使い方などについて十分に説明する機会を設けるようにしましょう。
「当初は反対していたスタッフほど、いざ使い始めると『便利だ』と喜んでいる」とICT機器を導入した介護事業者の多くは語ります。

苦手意識をいかに払拭するかが業務ICT化の最大のポイントです。

パンフレット.pdf ( 7 MB )

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この記事を書いたコラムニスト

西岡 一紀 (ニシオカ カズノリ)

なにわ最速ライター

介護・不動産・旅行

介護系業界紙を中心に21年間新聞記者をつとめ、現在はフリーランスです。
立ち位置としてじ手は最もキャリアが長い介護系が中心で、企業のホームページ等に掲載する各種コラム、社長や社員インタビューのほか、企業のリリース作成代行、社内報の作成支援などを行っています。

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