【見学記】「ケアハウスこうべ甲南」
何といっても、要介護者向けの施設なのに広々とした居室が特長
(社)神戸福生会さんが運営されている、ケアハウスこうべ甲南を訪問してきました。
同ホームは「ケアハウス」と名付けられていますが、一般に福祉の世界で言われる「ケアハウス」とは異なります。
特定施設の許認可を取られていて、入居対象者は要介護認定を受けていらっしゃる方のみです。
自立の方は入居できません。
元々は前回ご紹介した有料老人ホームグランドビュー甲南に入居された方が、要介護状態になれば移り住むためにつくられた施設ですから、こういうルールになっているのでしょうね。
ホームの特徴
このホームの特長は、なんと言っても広々とした居室です。
要介護対象のホームでこれだけ広い部屋は珍しいですね。
29㎡でキッチン、トイレ、洗面、介護用ベッド、エアコン、照明、カーテン、家具、TVが標準装備。
これに加え、料金が同じで39㎡の部屋もあります。
この部屋はソファーセットまでが標準装備でついています。
設備的には至れり尽くせりですね。
入居時は着替えや身の回りの生活用品だけで入居できます。これは便利です。
二人部屋は更に大きく59㎡の2LDK。一般的な自立者向けの高級ホームと同じ広さです。
この広さですから、料金的には、大変リーズナブルと言えるでしょう。
充実のお風呂環境
全58室が6つのユニットに分けられているユニットケア。
各ユニットにリビングが配置され、2ユニットに一つ浴室が配置されています。
浴室も1つのユニットバスではなく、2つ以上のユニットバスや機械浴で構成されているものが2箇所。
また、天然温泉にゆっくり入れる2~3人向けの浴室が1箇所です。
グランドビュー甲南で毎日温泉を楽しんでいた方が要介護状態になって移り住んでも、天然温泉に継続して入れてもらえるのはうれしいですね。
EVは2機。ユニットケアですから十分ですね。
職員さんの感じの良さは特筆もの
サービス提供体制は、直接処遇職員の配置比率が1.5:1。
贅沢な配置です。
看護職員は9時~18時までの勤務。18時以降はオンコール体制です。
医療体制は前回ご紹介したグランドビュー甲南の附属クリニックによる訪問診療。
もちろん、この先生が合わなければ他の医師を紹介いただけます。
生活相談員1名、計画作成担当者1名。これは少ない気がします。
施設長が介護のプロであるそうですので、どれだけ二人をフォロー出来るかでしょう。
買い物やレクリエーション等のサービスはグランドビュー甲南と変わりません。
やはりこの施設のソフト面の特長は、グランドビュー甲南と同様、職員さんへの教育が行き届いていること。
皆さん明るく気さくな方で、私が訪問した時に丁度食事の準備をされていましたが、職員の皆さんから笑顔で私に色々説明いただきました。
こういうホームは中々ないですね。
また、入居者の皆さんのリクエストに合わせ、リビングの机の配置も変えていらっしゃいます。
あるリビングではテーブルが一列に並べられていて、皆さんTVを見ながら食事をされていました。
入居者の皆さんが、「TVを見ながらの食事がしたい!」ということでそうなったそうです。
昔の映画の「家族ゲーム」みたいに雰囲気が悪いのではなく、一列ながら、和気あいあいと食事をされていました。
入居者の皆さんも明るい笑顔でした。
重介護のご入居者にも自信を持って介護をされていました。
お勧めのホームと言えるでしょう。