なつかしい昔の写真とおかあさんの髪型

興味深い昔の写真

高齢者のお世話をしているご家族にご提案です。
今は高齢となられた方々の昔の写真を探してみてください。
きっと今の姿からは想像もつかない若々しい写真に驚いたり、感動したりできるでしょう。

年月を経て記憶が薄れてしまいそうになっても、覚えておきたい出来事や、懐かしい人の顔をハッキリと思い出させてくれるのが写真です。
デジカメやスマホで撮影してデータで残している写真とはちがって、プリントされた写真は変色していたりしますが、それも味わい。

背景に写っている景色や当時の物品も、その頃の雰囲気を伝えてくれる興味深いものです。

「ライカ一台、家一軒」

カメラが一般家庭に普及し始めたのは、昭和40年代のこと。
それまでは裕福な家庭のごく一部の人だけが手にする贅沢品だったそうです。
国産カメラのなかった戦前には「ライカ(ドイツ製)一台、家一軒」といわれるくらい高価なものでした。

高齢の皆さんのカメラや写真の思い出はどんなものでしょう? 
女学校時代や新婚旅行の写真、映画俳優のようにすましてポーズをとった写真など…。
今のように気軽に写真が撮れる時代ではなかったので、みんな素敵に見えるよう努力しているみたい。
モノクロ写真の一枚一枚からその方の歴史も感じられます。

今では意思疎通が難しい方の家族に囲まれたおだやかな表情や、友人たちと笑っている姿。
昔の写真を見ながらおしゃべりすることで、素敵な時間を過ごすことができるかもしれません。

おかあさんの髪型

昔の姿といえば、いつも茶話会でおじゃましている老健施設で、こんなことがありました。
おふたりの女性とお話をしたのですが、子どもの頃の家の様子から、遊びについて、主婦になってからの子育てのことなど、いろいろなお話を聞かせてくれました。

「おかあさんはどんな方でしたか?」との質問に、おふたりとも「やさしかった」と答えてくださいました。
私の勝手な思い込みですが「昔のおかあさんは忙しくて、子どもにもきびしいもの」と思っていたので、ちょっと意外でした。

おひとりは、おかあさんがどんな髪型だったかを手でまねてくれました。
ひたいの真ん中から左右にわけて、耳のあたりで少しカーブを描くような仕草を、何度も何度も繰り返して。
おかあさんのことを思い出しながら、子どもの頃に鏡の前で髪を整えるおかあさんを見ていた自分に、タイムスリップしたようでした。

何十年もの歳月を経てもなお、やさしくてきれいなおかあさんが印象に残っていたのですね。

この記事を書いたコラムニスト

昭和の思い出つむぎ隊 (ショウワノオモイデツムギタイ)

老人ホームへレクリエーション提供

昭和の思い出つむぎ隊は、高齢者・障がい者・子ども・外国人とその支援者に対し、安全で安心できる生活に必要な情報および支援の提供をしています。 また、それぞれの活動についてセミナーの開催も行っています。

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