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神社の正しい参り方

神様は、鳥居を潜った時から、見そなわす

最近のパワースポットブームで、社寺を参られる方がどんどん増えていますね。
それに加えて外国人観光客。
京都の伏見稲荷さまなんかは、毎日、多くの人でにぎわっています。

日本人の中にも、古き良きものを敬う感覚を持つ方が多くなったのか、最近、社寺参拝ブームが起きているよう。
折角、お参りするのなら、正しい作法で行った方が、御利益がありそう。
見よう見真似で参拝している外国人観光客のお手本にもなれば良いですよね。
 

それでは、正しい参拝の仕方の説明をさせていただきます。


まず、お辞儀は下の3種類があります。
「拝」:最も敬意を表す作法。上体を90度傾けて祈る。
「揖」:読み方は「ゆう」。「深揖」とも。上体を60度傾けて祈る。
「子揖」:上体を30度傾けて祈る。
このことを踏まえて説明します。

「鳥居の前で」
・鳥居を潜る前に、揖。(身を清める行為)

「参道にて(往路)」
・参道の中央は正中と云い神様の通り道です。中央を避けて端を歩いてください(左側)。

「手水舎」
・手水舎の前で、揖をする。
・水盤にそなえられた柄杓の柄を右手で持ち、水を柄杓に一杯汲み、左手に水を注ぎ流します。清めた左手に柄杓を持ち替え、右手に水を注ぎ流します。再び柄杓を清めた右手に持ち替え、左手の手の平に窪みを作り水を注ぎ、その水を口に含み口を濯ぎ清めます。そして柄杓を真っすぐに立てて残した水で柄杓の柄を清め柄杓を水盤の元の位置に戻し、揖を行います。
・水の汲みたしをしてはいけません。全て一杯で行ってください。

「本・拝殿前で」
・お賽銭は神社への寄付金ではありません。お賽銭も祓えの儀式。日々、罪・穢れを犯している我々は、祓えをして身を清めれば、その罪や穢れは許されます。穢れたる者は、神様に様々な品物「祓具」(はらえつもの)を差し出すことが必要です。

・拝礼の仕方の順序は、一揖→二拝→二拍手→一拝→一揖です。
一揖をして、
二拝(一拝は天の神様に、次の一拝は大地の神様に)
二拍手(一拍手は慶びの拍手、次の拍手は感謝の拍手:正しい拍手の仕方は、先ず始めに両手を合わせ、次に右手を左手の第一関節まで位置を下げ、それから拍手です)
一拝(当地の神社の神様に)
一揖

「参道にて(帰路)」
・参道の中央は正中と云い神様の通り道です。中央を避けて歩いてください(右側)。

「鳥居の前で」
・鳥居を潜って、本・拝殿に向かって揖(身を清める行為)。

以上が正しい参拝の仕方です。
皆さまも一度やってみて下さいね。

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この記事を書いたコラムニスト

田中健(田中神社正禰宜) (たなかけん)

田中神社正禰宜

関西学院大学卒業
若干19歳で映画と音楽のコラボ鑑賞団体を立ち上げ、会員数を2千人に増やす。
21歳でそれを母体に、制作プロダクション「アミ音楽工房」を設立、代表取締役に就任。
サザンオールスターズ、チューリップ、荒井由実等多数の有名アーティストのステージ制作・興行・学園祭のプロデュースを手掛ける。
「音楽」「映画」「イベント」の実績から京都造形芸術大学客員教授、鹿島学園高等学校メディア担当、ハワイ国際大学心理学教授等幅広く教職にも就く。   
先の阪神・淡路大震災では会社と自宅がが全壊となり、その直後より「阪神・淡路大震災復興協会」を立ち上げ、ボランティア活動をライフワークとされておられます。
震災直後に神職の資格を取られ、越木岩神社奉職後、北野天満神社権禰宜等を勤めた後、現、田中神社正禰宜として奉職中。
「神に仕えるプロデューサー」として神社界でも活躍中。

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