介護で会社をやめないために

代表お節介士のhappy介護

お節介士の「お節介」は新しいお節介

一般社団法人日本エルダーライフ協会 代表理事こと代表お節介士の柴本美佐代です。

私たちは介護する人「介護者」の支援を目的としています。
当協会認定の資格「お節介士」は介護者に情報支援するための資格です。

そのために介護保険制度の上手な使い方や高齢者住宅等の知識、必要なお金のことなど、介護者に必要な知識を学び情報提供するのが「お節介士」です。

なぜ「お節介」なのか?
介護者が相談できる相手は誰でも良いわけではありません。
親しい人、信頼できる相手だからこそ話せるのです。
お節介士が学ぶ知識を役立てることができる相手は自分の身近な存在です。

「私、少し勉強したから、あなたの相談に乗れるかも」
そんな節度のある介入を進んで行う新しい意味の「お節介」です。

代表お節介士としての具体的な「お節介」の紹介と在宅介護の知恵が
皆さんが介護者となられた時に役立てば幸いです。

介護の辛さは未来が見えないこと

介護家族の集まり「家族会」に参加すると、皆さん自己紹介されます。

「私は母を介護して10年になります」
「私は妻を介護して15年です」
「姑と夫の介護で25年、私の人生のほとんどが介護です」

介護年数の競い合いのような自己紹介を受けると、介護が始まったばかりで初めて参加した人は何も言えなくなってしまいます。
比較的若い介護者は年代の差もあって、場違いな印象を受けることもあります。

実は介護の辛さは年数だけではありません。
介護者の皆さんに尋ねると
「急に介護することになり、右も左もわからずこの先どうなるかわからない時が一番辛かった」
と言われることが多いのです。

「この先私たち家族はどうなってしまうのだろう」
「いつまで続くのか?やっていけるのだろうか」

何も知らないことが不安と辛さを大きくします。

お節介士として介護が始まったばかりの人にアドバイスするのは

何よりもまず、誰が介護できるか(関われるか)の確認です。
親の介護なら子供がどれだけ関われるか。
親類は?親の友人やご近所は?

介護生活は介護する人が多いほど楽になります。
ほんの少しでも関われる人を増やしましょう。

親が誰と親しいか、誰を信頼していたか?
意外と家族でも知らないものです。
そういう人たちの存在を確認して力を借りられるか知ることが大切です。

未来はどうなるかわかりませんが、知識を得ることで予想ができます。
介護の辛さを軽減するには、未来を予測できる知識と情報を得ることがとても重要なことなのです。
 

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この記事を書いたコラムニスト

柴本 美佐代 (シバモト ミサヨ)

一般社団法人日本エルダーライフ協会 代表理事

節度ある介入を意味する新たなお節介で介護者に役立つ知識と情報を届け
介護される人も介護する人も幸せな介護を目指して「お節介士」を養成中。
代表お節介士として講演、新聞等へのコラム連載、
そして介護者と要介護者をモデルにしたファッションショーもプロデュース。
大阪堺市のお節介やさかいプロジェクトでは「さかいお節介士」の養成と
活動の支援を行なっています。

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