介護以外について

ペットのボディーランゲージ

空気を読もう!

昔から、「空気を読む」とか最近では「KY」など空気を読めない人のことを指す言葉あるように、これは、私たち人間の中では、本能で察知する力と言われる能力だ。
この能力は、私たち人間以外の動物の間にも存在する。
たとえば、ペットは飼い主が夫婦げんかを始めると、そっと逃げたり、または狼狽えてみたり、仲裁に吠え立ててみたり・・。
「夫婦げんかは犬も食わない」と言われるように、空気を読めているのは、確かなのだろう。
また、辛いときも、飼い主の涙をなめたり、身体をくっつけてきたり、言葉を交わさなくても空気を読む力がある。
では、逆はどうだろう?
この力を利用して、私たち人間は、ペットたちの心を読むことは果たして出来ているのだろうか?
なかなか、言葉を交わせぬ相手に悪戦苦闘しているのではないだろうか?
そんな人間のために、ペットたちは、ボディーランゲージで実は表現してくれているのだ。
それを、カーミングシグナルと言う。
耳や尾、舌や息づかい、身体全身を使って表してくれている。
「尾を振る」などは、よく知られているが、実は振り方が何パターンにも分かれている。
これを見極め間違って、犬を怒らせてしまうことも多い。
また、猫などは耳を上手に動かして感情を表す。聴きたくないことを言われて居るときは、耳の向きを後ろ向きにしたり、興味のあるときは片方だけ、気になる方へ動かしたり、怒られると耳を後ろに倒したり、バリエーション豊かだ。こうやって、言葉が発せられない代わりに一生懸命、身体で伝えてくる。
私たちは、共に暮らす上で、この見極めを覚えてあげるべきではないだろうか?
私は、こういった事によく出くわす事がある。海外旅行に行ったとき、英語が話せないので、ボディーランゲージに頼ることも多い。何かを伝えたいのに全く通じないときのショックや、焦り、悲しみ、英語が話せない事への屈辱などなど・・。
きっと彼らも、一緒に暮らす中で、何度も何度もこの場面に出くわしているのではないだろうか?
彼らが、あんなに寄り添ってくれているのに、パートナーとして、これはとても失礼ではないかと思ってしまう。
では、どうすれば良いのか?
答えは簡単!「犬の行動学」カーミングシグナルを勉強するだけでいいのだ!
過去のペットの飼い方は、チワワの飼い方、プードルの飼い方、猫の飼い方など、種類別の飼育本が多かった。
しかし、そのせいで、電化製品の説明書のように、個体差や行動を無視する飼育が、個性を押し殺させる原因になってしまって、飼い主と、ペットの距離を作ってしまった。
これからは、そういう時代ではない。人もペットも互いに相手の気持ちを理解し、譲り合い、協力し合いながら共生していくこと。物ではなくて、パートナーとして認めること、そういった時代になった。
犬の行動学、猫の行動学を学び、そしてその次の種類の特性を理解し、自分のライフスタイルに合ったパートナーを選び、そして、お互いの個性を理解し、愛情を深める。これが今後の共生の形だ。
すでに、パートナーと暮らし始めている人は、もう一度、彼らの行動を見つめてあげよう。そして、耳を傾けて、いや、耳ではなくて、目を向けてあげよう彼らの表情豊かな、仕草を読み取ってあげよう。





 

ペットたちだけじゃない。実は・・。

実は、この感覚が身につくと、言葉を発する事が苦手な人間、幼児や高齢者の様子がしっかりと見えてくるのでは無いかと思う。私には、子供が居るのだが、若干22歳で、まだまだ、成長過程だった私は、どうしても、子供のことが理解できなくて子供が話せるようになる3歳まで、四苦八苦の日々を送った経験がある。
何故言葉が伝わらないのか、こんなに頑張ってるのに、歯がゆさがいっぱいで・・単純に私が、子供を理解していなかったから起きた、不勉強によるミスだった。
父が脳梗塞になったときも同じく、これまた理解に苦しむ行動で、思い悩んだこともあった。
寄り添う為には、相手を知ることこれは絶対条件。
ペットと暮らす事で、それを理解する手がかりとなった思う。
ペットもすでに、5頭見送り、両親も見送った。私が遠回りした事を出来れば、これを読んで頂いた方には、出来るだけ近道をしてもらえたらと思う。
人も動物もみんな同じ世界に住む仲間。その気持ちに今日も変わりはない。
いつか、人にも動物たちと同じように、寄り添える感覚が戻りますように・・。

 

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この記事を書いたコラムニスト

岡 真由美 (オカ マユミ)

ペットライフコンシェルジュ

ペット関連サービス

有限会社PURENESS 代表

大阪府大阪市旭区生まれ

滋賀県近江商人の父が青果店から会社を興し、子供の頃は、商店街で店先にたつのが当たり前で育った。

14歳から演劇を始め、俳優を目指し18歳で上京

21歳で挫折し、専業主婦となる。

大阪市会議員になった、父の手伝いをしながら子育て。

父の引退とともに、トリミングサロンを始める。

36歳の時、両親が障害者になり、脳梗塞で倒れた父、透析の治療の母、高齢の祖母の施設病院など、老人ホームやグループホームなどいろいろな施設トの関わりを持つ。

その時に感じたことが、高齢者とペットの暮らしを考えるようになる。

現在は、新規事業のサポートなど行っている。


犬の情報番組インターネットラジオfm-gig「ドッグワンチャンネル」の元パーソナリティー 

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