介護に備えたライフプラン

保険料払込免除特約について

今回は、所定の病気、障害状態又は要介護状態になった場合に、保険料の支払いが免除される特約(保険料払込免除特約といいます。)についてご説明致します。

1.保険を選ぶとき…

日本には、40社以上の生命保険会社があり、各社が色々な保険を販売しているので、一つ一つ内容を検討してベストなものを選択するのはとても難しい状況です。
しかし、多くの方が「①保険料が高いか安いか(費用)」、「②病気やケガで入院や手術をした場合にいくらもらえるのか(効果)」、加えて、「③一生涯保障が続くかどうか(期間)」を検討して、合理的に決められています。
そのような中で、保険料払込免除特約は「④病気と闘って、給付金をもらった後どうなるの?」というあまり考えない分野を考える特約になります。

2.変わる保険の内容

この特約自体は昔からあるものですが、以前は保険料の払い込みが免除になる要件が曖昧であったり、厳しかったりしましたが、最近は、その要件が明確になって、適用される範囲も広くなってきました。
また、以前は付けられなかった保険がリニューアルされ、新しく付けることができるようになったり、所定の身体障害状態や要介護状態になった場合も適用されるというように、この特約の該当要件や適用範囲は使いやすくなっています。

3.重くのしかかる退院後のお金

例えば、日本人の死亡原因の上位に常に挙がってくる3大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)。これらの病気で入院されたときは、入院中はもちろんですが、退院したあとはもっと大変な状況になることがあります。開頭、開胸、開腹するような外科的な大手術になった場合、身体にダメージが残ってしまうと、すぐに仕事復帰することができない可能性があります。
自営業の方は、仕事ができないばかりか、有給や公的な保障もないため、預貯金や民間の保険で対応しないといけません。お勤めの方も健康保険から「傷病手当金」が最長1年6か月支給されますが、もらえる金額は、給料の6割となってしまいます。現役世代だと、住宅ローンやお子さんの学費の支払いは待ったなしの状況も考えられ、経済的に窮地に立たされてしまいます。
 そのような状況を想像すると、保険を維持していくために毎月保険料を負担するというのは、かなり大変な状況です。ただ、病気の再発や今後の長い人生を考えると、すぐにやめてしまう選択は難しいですし、一度やめてしまうと、もう一度加入するのは、体況上の理由で極めて難しくなります。

3大疾病などの大きな病気になった場合は、以後の保険料は払わなくていいようにして、保険はずっと持ち続けられるようにしておくことは、ご自身だけではなく、ご家族にとっても大きな安心を得られると思います。

4.定期的な保険内容のチェックを!

世の中の変化に応じて、保険の内容もどんどん変わってきています。かなり前に加入してしばらくそのまま継続されている方は、現在の保険の内容を改めてチェックしてみてください。
ちなみに、この特約は、現在加入中の保険に今から付けたいと言っても付けることができませんので、これから保険を考える方は、④の視点も考慮して、保険を検討してみてはいかがでしょうか。

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