相続・終活の事前準備

相続手続きを誰に任せるのか

ご家族や大切な方が亡くなった時には、様々な手続きが発生します。

「何から手をつけていいのかわからない」
「費用はどのくらいかかるのかわからない」
「いつまでに行わなければいけないのか」

相続手続きを考えている方のよくある悩みです。放っておくと精神的にも、金銭的にも取り返しのつかないことになりかねません。また相続手続きは、「手間がかかる」、「専門的である」というものが非常に多く、弁護士などの専門家や金融機関に任せることもよくあります。

保管の遺産4200万円着服 大阪府警 容疑の弁護士逮捕

「死亡した大阪市の70代男性の妻から、遺産分割の調停手続きを受任。調停成立後、女性は遺産の払い戻しを求めたが、同容疑者から支払われなかった。
[中略]逮捕容疑者は男性の遺産分割調停成立後の18年6月、男性名義の預金約4200万円を自身の預金口座に振り込んで着服した疑い。」(2020年7月1日付 日本経済新聞朝刊)

同容疑者は死亡した夫の遺産分割調停や、預貯金解約手続きなどで依頼を受け保管中だった現金約4200万円を「月々の支払いや生活費に全額使い切った」と容疑を認めているということです。

相続手続きとは、人が亡くなった時に行う様々な手続きです。遺産整理業務といわれることもあります。
弁護士などの専門家や金融機関が提供しているサービスです。

業務を受任した専門家や金融機関は、相続人を特定し、遺産を確認、財産の名義変更や換価手続きなど(銀行口座の解約、有価証券や不動産の処分 等)を行います。換価をし、生じたお金はいったん別の銀行口座に保管され、最終的に相続人へ財産を交付したり、実際にかかった経費の支払いが行われます。

この着服の事件では、いったん別の銀行口座に保管しているときに、個人的な支払いに使用してしまったということです。大切な方が亡くなってしまい、精神的、時間的にも余裕のない中、依頼したことでこのようなことがあっては絶望的な気持ちになりますね。ごく一部の専門家が起こした事件ですが、保管される相続財産の管理方法や管理体制について、依頼する側としてもあらかじめ確認するなどして注意をしておきたいところです。

お客様の相続財産を保管する方法については、信託を活用した保全方法もおすすめです。

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この記事を書いたコラムニスト

株式会社日税信託 (ニチゼイシンタク)

管理型信託業 近畿財務局長(信6)第5号

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