【見学記】看取りに力をいれた老人ホーム ハーモニーさかい学園町
看取りの方を少しでも受け入れたい。現役看護師社長の想い
今回ご紹介するのは、ハーモニーさかい学園町という住宅型の有料老人ホームです。
弊社にお問い合わせのあったお客さまとともにご訪問させていただきました。
この方、違うホームに住んでおられましたが、仙骨部に骨まで届く褥瘡が出来、病院へ緊急入院。
以前、誤嚥性肺炎の影響で胃漏になってしまい、褥瘡も出来たことで、御家族がホームの住替え先探しを依頼してこられました。
脳梗塞で入院。ほぼ寝たきりで要介護5の方です。
ご対応いただいたのはホーム長の安田さん。
ハキハキとした気持ちのいい対応の職員さんです。
最近は、胃漏の方を受け入れるホームが少ない中、24時間看護師配置で月額利用料食費込み12.9万円。とてもリーズナブルな価格設定です。
「どうしてこんな低価格で24時間看護師配置のホーム運営が可能なのか?」という問いに、
施設長は、「当ホームは現役看護師の社長が看取りで行き場のない利用者様を受け入れるホームを作りたいという思いで出来たホーム。そういう思いで行き場のない方を受け入れるために作ったホームなので、何とか運営できている。」という答え。
実際、今年の8月にオープンし、20名程度の入居者がいらっしゃるが、半分以上は重度、寝たきりの方。自力歩行で出来る方はほとんどいらっしゃいません。胃漏の方も4名おられるそう。
館内を見学している時に出会うご入居者の大半は車椅子の方。でも皆さん活き活きとされていました。
看取りの為の様々な工夫
社長の想いがあってか、看取りの方を受け入れる工夫が館内各所に見受けられました。
まずハード面では、
・訪問看護ステーションと居室をコネクトし、看取りの方に本当の意味での24時間看護を提供できるよう作られたリカバリールームの存在
・寝たきりの方でも安心してご入浴できる3種類の浴室(うち2種類は特殊浴槽)
ソフト面では
・社長と懇意にされている南堺病院と連携。同ホームの重度の方は、この病院の訪問医療を受診し、急性増悪時は救急受入れを行ってもらう等安心の医療体制を敷いておられること
よく、インターネット広告で”安心の医療体制”と謳うホームがありますが、ここまで工夫されているホームは中々ありません。社長の熱い想いが伝わってきます。
軽度の方にも入居いただきたい。施設長の想い。
とは言え、同ホームは全室で47室。
社長の想いが強くても、看護師の配置には限りがあるのも事実。
安田施設長もその辺りを意識し、「やはり半分は軽度の方にも入居頂きたい。そのためにスタッフたちも一致団結してレクリエーション等に取組もうとしている。」とのことでした。
まだ、オープン直後なので起動には載っていませんが、軽度の方も過ごしやすいよう、今後、様々なレクリエーションを企画していきたいそうです。
ホーム見学中に出会うスタッフは、若いスタッフが多く、オープン直後ということもあって、皆さん楽しそうに業務に就かれていたのも印象的でした。
ただ、重度の方、特に胃漏の方は、1日3回の胃漏で、要介護5でも介護保険の半分以上を使用してしまうのも事実。オムツ交換、日常的な体位変換(身体介護)、入浴介助、生活援助も含めると、介護保険の限度枠をオーバーしてしまうのも事実。
安田さんも「残念ながら重度の方には、介護保険点数の関係で、外部のデイサービス等に行って頂けないのも事実。管理費内で、自費負担をなくすようなんとか努力している。重度の方にもホームでの生活を楽しんでいただけるよう、スタッフたちがリクリエーションの回数を増やそうと頑張っています。」とのことでした。
ご入居者のために社長以下、スタッフ皆さんが頑張っている。
こんなホームですから、すぐに満室にはなるでしょう。
特に重度の方にはお勧めの施設でした。
株式会社ベイシスのご紹介
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