介護に備えたライフプラン

確認しておきたい 親のお金のこと

親の介護に備えてどんな情報を知っていたら良いのでしょうか

親子というのは不思議なもので、長年、一緒に暮らしてきていても、結婚し実家を離れると、「おふくろの味」は覚えていても、「おふくろのこと」は憶えていないことが多いのではないでしょうか。
「親のこと子知らず」と昔からよく言われますが、「子」のことを親は良くしっていますが、「親」のことを子は意外と知らないもの。
知っているつもりでも、いざ聞かれるとわからない場合が多いですよね。
 
急にやってくる親の介護。
ケアプランは本人の嗜好や情報を中心に作成されるのですが、「以前の親のイメージ」と「現状」は違うことが多々あります。
 
例えば「衣」のこと。
おおよその身長、体重、靴のサイズ、好みの服・苦手な服のデザイン、好きな色・嫌いな色。ご存知ですか?
 
特に重要なのは「食」に関すること。
食べられなくなると体は弱ってしまいます。
しっかりと食事を採ってもらうには食事の好みを把握していることが必要。好きな食材、好きな料理、好きな味付け、嫌いな食材、嫌いな料理、嫌いな味付け、食物アレルギー。
 
病気による味覚の変化で好みも変わっているかもしれません。
また病気による投薬治療で食べてはいけない食材やカロリー制限等の把握も重要です。
 
デイサービスに行ってもらうため等にも必要な交遊関係、趣味・嗜好の把握も必要です。
仲の良い友人、仲の良い親戚、楽しく続けられること、夢中になれること、機嫌が悪くなること、苦手なこと、毎日の行動パターン。
 
これらのことは親が元気なうちに把握しておきたいですよね。

特にに確認しておきたい「お金のこと」

親しい家族の間柄でもお金のことは聞きにくいですね。
実際、私も両親とも健在なうちは、親のお金のことに関しては聞きづらかったです。
私の収入についても言ってなかったですものね。
自身の収入を普段から言わずに、親とはいえ、相手の収入だけを聞くというのも気が引けます。
父親が亡くなってからは、母親が家計管理について私によく聞いてくるので、ようやく親の収入については把握できるようになりました。
 
年金や預金だけを把握しておけば良いのでしょうか。
いえいえ、違いますよね。
親が病気になってしまった時に備えて、生命保険、簡易保険、損害保険、医療保険、孫のための学費保険の加入状況も確認しておく必要がありますし、
認知症に備えて、クレジットカード関係、貸金庫関係や自宅以外の不動産、各種会員権、有価証券の保有状況、共済関係なんかも把握しておく必要がありますよね。

月々支払いのある契約の把握も必要

月々払い続けなければ解約されるものとして注意しておく必要があるものとして、
賃貸住宅にお住いの場合の家賃額と支払関係、電気・ガス・水道等の水光熱費の支払関係、最近では通信系(固定電話、携帯電話、ネット関係、プロバイダー等)の支払関係、新聞、NHK、ケーブルTV等の支払関係、習い事の会費なんかの支払関係もあります。
それぞれの契約先、ある程度の月額利用料、支払い方法なんかの把握も必要になってきます。
 
親が介護状態になっても、認知症でなければ、ゆっくり把握できるかもしれませんが、「気づいた時には認知症」という場合もありますよね。
そういう場合に備えて、普段からコミュニケーシュンを図る意味でも、こういったことを聞いておくのは大切です。
 
聞き取りを行い、コミュニケーションをとっていく中で、「もしかして認知症」と気づくかもしれません。
 
介護は長期戦です。
それに備えるためにも「兵糧」の把握は必要です。
聞きづらい親の収入・資産についても、親だけでなく自身や家族にとって最良の介護手段を選択するためにも、親のお金のことの把握は必要ですね。

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