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ペットの成長と人の成長

ペットの成長と人の成長

ペットの成長は、人よりも早いと言うことは皆さんはご存じだろうか?
テレビで「動物を人間の年齢で例えると、何歳?」なんて、よく話題に出てくるので、なんとなく、「寿命」のことかなと感じている方は多いと思う。
今回は、寿命という観点より、成長という観点から、見ていきたい。
 
まず初めに、「実は、動物たちも、私たちと同じで、成長過程で心や身体の変化が起きている。」と言うことからスタートしよう!

ペットの成長

犬や猫は、最初の1年で17-18歳ほどの成長過程を終える。
生まれて14日ほどで目が開き、ハイハイも始まる。
まだ足がくにゃくにゃする感じである。
そのあとは、よちよち歩きして、親がトイレに行こうとすると、自分も同じように行って、用を足すようになったりする。
そう思うと動物は、本当に親の背中を見て育ってるんだなとちょっと羨ましく思う。
 
1ヶ月くらいになると、成長の早い子は親のまねをして、親のフードボールに顔を突っ込んでみたり、行動範囲もどんどん広がって行く。
ちょうど、人間で例えると2-3歳だろうか?
 
そして、人間の数倍の速度で成長をしていく。
2ヶ月にもなると、兄弟ケンカが激しくなる。
歯も生えはじめ噛まれると痛い。
1ヶ月半になると親も、おっぱいを歯で噛まれるので、痛くて逃げ回るようになる。そして、離乳。
 
離乳すると、親も徐々にしつけが厳しくなっていく、今までは、許してきたことも、真剣に怒るようになる。
人間で言うと言葉が理解できる頃だろうか。
この頃からが社会化期の始まりだ。
 
ただ残念なことに日本ではこのタイミングで、親兄弟から離されてしまうので、ここからは人間の手にゆだねられる。
責任ある立場になる事を知っていて欲しい。
 
話は戻るが、2-4ヶ月の仔犬は、動きも活発で、良いこと悪いことの分別はまだわからない。
小学生低学年時代といえば良いだろうか?
 
4-6ヶ月は高学年時代、この時期に教わることが、生涯のルールとなることも多いので、一番大切な時期でもある。
このタイミングで、飼い主が、良いこと悪いことを、しっかり教えなければいけない頃だ。
ただし、動物の行動学に則ってだ。そこを間違える場合がとても多いと思われる。
 
そして6-7ヶ月頃、この頃はちょうど思春期。
身体の変化がいろいろとある時期。
人間であれば、ひげや体毛が濃くなって、大人の形に変化していく。
女の子は大人になり、母親になる準備がされる。
犬も同じだ。
 
大人びた仔犬や子猫の中には、恋愛が始まり、うっかりすると、猫の女の子は妊娠して親になる子も出てくる時期だ。
人間の中学生くらいだろうか、そして反抗期も始まる。
 
8ヶ月を迎えると、今度は男の子たちの成長が目立ってくる。
力も強くなるし、自分の存在を誇示したくなる子も増え、飼い主にも、昨日までお兄ちゃんお姉ちゃんとして、遊んでもらっていた犬友達にも、ケンカをふっかけていくようになる。
リーダーになりたいと思う心の芽生えだ。
この時期に飼い主さんは、今までとの違い、変貌具合に驚いて慌てる方も多いと思う。
 
※犬と猫では生態が違うので、行動としては少し異なる。猫の場合、元々の独立心があるので、人との生活の中でも、他の猫との距離感も、絶妙に取るので、パーソナルスペースを犯さなければ、比較的平和主義に思える。
 
人とペットの成長を比較すると、とてもわかりやすいと思う。

ペットにとっての1年と人にとっての1年の歩み

生まれてからの1年が人の18年。
一生のすべてがこの一年に集約されている。
まあ、私も振り返って、18歳までの時間はとてつもなく長かったが、ここ最近は、1年がほぼ4ヶ月に感じるようになってきた。
犬の2年目からは1年が4年と例えられるので、やっぱり、シンクロしてるんだなと思う。
ペット飼育経験者は、過去を振り返ってみて、「ああなるほど」と思うこともあるのではないだろうか?
 
成長も老いも、共に歩むためには、こうしたお互いの理解も深めて頂きたいと思う。
個人的には、子育ての前に仔犬の飼育を経験すると、子育てがスムーズに進むのではないかと考える。
 
皆さんも「人とペットの成長」をこうした比較で観察してみては如何でしょうか?

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この記事を書いたコラムニスト

岡 真由美 (オカ マユミ)

ペットライフコンシェルジュ

ペット関連サービス

有限会社PURENESS 代表

大阪府大阪市旭区生まれ

滋賀県近江商人の父が青果店から会社を興し、子供の頃は、商店街で店先にたつのが当たり前で育った。

14歳から演劇を始め、俳優を目指し18歳で上京

21歳で挫折し、専業主婦となる。

大阪市会議員になった、父の手伝いをしながら子育て。

父の引退とともに、トリミングサロンを始める。

36歳の時、両親が障害者になり、脳梗塞で倒れた父、透析の治療の母、高齢の祖母の施設病院など、老人ホームやグループホームなどいろいろな施設トの関わりを持つ。

その時に感じたことが、高齢者とペットの暮らしを考えるようになる。

現在は、新規事業のサポートなど行っている。


犬の情報番組インターネットラジオfm-gig「ドッグワンチャンネル」の元パーソナリティー 

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