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入居検討意思の有無に関係なく宿泊できる 「リトリートホテル」の取り組みが人気

 首都圏・関西圏で高級有料老人ホームを多数運営する日本ロングライフでは、入居検討意思の有無に関係なく、ホームを通常のホテルの様に1日単位で利用できる「リトリートホテル」というユニークな取り組みを実施しています。

 現在、この取り組みは複数のホームで行われていますが、その第1号が、大阪府池田市の「ロングライフ池田山手」です。開設は2020年4月と同社では最も新しい39室の住宅型有料老人ホームで、緑豊かな落ち着いた雰囲気の住宅街にあるという周辺環境の良さが大きなが特徴です。

「リトリートホテル」は自立~要介護1の人であれば、年齢を問わずに1泊1万5000円で利用できます。

 また、介護サービスが必要な場合には、別途オプションで対応が可能です。利用者は「年末年始なので通いの家政婦が来ない」「自宅の改修工事をしている間だけ利用したい」「台風が接近しているので、家に1人でいるのが不安」などといった近所の高齢者が中心です。

 また、1回の利用で最大29連泊までできますので、介護保険外のショートステイとしても活用可能です。

「ロングライフ池田山手」の場合、利用者の多くはリピーターで、現在は年間で延べ約30名が利用しているとのこと。ここでホームの雰囲気やサービスを知ってもらい、将来の入居につながることもホームでは期待しています。

 有料老人ホームとして入居する場合、条件は自立~要介護1まで。現在は入居者の半分が要支援・要介護の認定を受けており、最も重たい人で要介護4。すでに看取りの実績もあります。

 比較的元気な入居者が多いこともあり、アクティビティも盛んに行われています。特にモルックやボッチャといったゲーム系が人気です。

 また、スタッフの中には音楽大学の卒業生もおり、月に1回は皆で歌を歌うイベントを開催しています。

 このイベントはコロナ禍でも参加者同士の距離をとるなど感染対策を徹底しながら実施し、入居者の体力・健康・口腔機能維持などに勤めてきました。

 ちなみにラストは「六甲おろし」が定番とか。

 さらに、大村崑さんや由美かおるさんなど「入居者にとって理想のシニア像」の著名人を招いてのイベントも盛んに行われています。

 ゲストの話を一方的に聞くのではなく、39室という小規模なコミュニティの特性を活かして、ゲストと入居者の対話の時間を多く設けています。

 また、人間の耳には聞こえない超高周波効果音を発信する特殊音響機器「FREUDE(フロイデ)」の導入も特徴のひとつです。

 杏林予防医学研究所の山田豊文所長が開発したこの機器は脳の心身の健康をつかさどる部分を刺激し、認知症を予防する効果が期待できるそうです。音響機器はレストランに設置して食事の際に流しています。

 このほか、館内に流れるアロマ、日本ロングライフのホームでは定番の庭を流れる滝の水音など、五感全てで癒しを感じられるようになっています。

介護の三ツ星コンシェルジュ

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