忘れていたことを思い出す〜講談との出会い~

■自己紹介

はじめまして。
私は広島で終活サポート・遺品整理の会社はっぴいえんどを経営している西本剛司(にしもとこうじ)と申します。
元々は広島県内のホテル・旅館で勤務していました。
この度ホテル・旅館業で育んだおもてなし精神を終活へ生かせないかと新しいチャレンジを始めています。

私はホテル・旅館時代にも文章を書いて多くの人に見ていただくことを喜びに感じていました。
メールマガジンを発行し、旅行業界の方々に送り毎月情報発信をしていてそこで自分の好きなテーマを書きたいように書いていました。
旅行業やホテル業のこととは一切関係ないことを書いていました。知っていただきたいことは一つです。

それは“人となり”です。

もちろん勉強になる情報(ホテル時代はホテルの情報ですよね)こそ知りたいという方が多いことは重々理解しています。
それを否定するつもりは全くありません。ただ自分は“おもてなし”を生業としてきました。
“おもてなし”とはお客様に接客術を伝えるものではなくその人の人となりを伝えることだと思ってきました。
人となりを伝えた先に信用を得られるのだと信じて仕事をしてきました。
私が新たに挑戦したいこととはまさに“おもてなし=人となり”を終活・遺品整理業で生かすことなのです。

なのでありがたくも機会をいただいたここでのコラムは私の“人となり”を表現する場所となると嬉しいです。

■神田伯山の衝撃

私、西本は現在40歳です。
それなりに社会で経験を積んで新しいチャレンジを始めるところなのですが、この近年ずっと悩んできたことがありました。
それは「仕事以外で刺激がない」ということでした。

ある程度会社の中で実績を上げて評価を得てくると仕事が楽しくなってくるものです。
20代の若手の頃には味わう事のできなかった責任であるとか決断の裁量であるとかが私にとっては楽しいことになりました。
もちろんプレッシャーというのはあるのです。自分が提案した事業というのがあって、もしそれを失敗したらその会社にはいられないだろうな・・・というような。そんなネガティブな感情は当時の“向こうみず”という“知らぬが仏”精神が吹っ飛ばしていました。


話を戻しますと、そんな仕事が楽しくてたまらなかった日々。過労が祟って倒れたことがあるんですね。
そんな時に家でテレビを見ていると陸上競技の世界大会が行われていました。チャンネルを変えるとドラマが放映されていました。

私は学生時代、テレビっ子と言っていいほどテレビやエンターテイメントが好きで映画やコンサートにも足を運ぶほどでした。
それが仕事が楽しくなってから数年、そんな若い頃の楽しいことから離れていたんです。

寝込んでテレビを見た時の衝撃ときたら・・・。私は陸上競技の世界大会が行われていたことを全く知らなかった。
そしてテレビで放映されているドラマに出演している役者さんたちが誰もわからなかった。

これには驚きました。浦島太郎が竜宮城から帰ってきた気分ってこんな感じだったのではないだろうか。
自分は社会のために、つまり世間の中に入り込んで仕事を頑張っていたはずです。
世の中の流れをいち早く掴んでそれを仕事に活かす。それを誇りにしてきました。
ですが、そんな世間で何が起きているのかを全く知らなかったのです。

これはショックでした。自分は一体誰に向かって仕事をしているのか。
もちろん流行を知っていればいいということではないのは承知しているのですが、
世間で起きていることを省みることなく世間を知っている気になっていたことがとてつもなく恥ずかしくなったのです。

それからというもの、世間で起きている楽しいことにしっかりアンテナを張ろうと心に決めました。
学生時代はいろんなことに好奇心を持って様々な事に関心を持ってきた覚えがあります。
その再来を目指してアンテナを張った時に見つけたものが講談でした。

ご存知でしょうか?

講談とは話芸の伝統芸能です。話芸の伝統芸能といえば落語ですが、講談は落語よりも歴史が古く、江戸時代の人は講談師による講談から歴史を学んでいたというほどの庶民の芸能です。
今、講談師の神田伯山という人がとても世間から注目を浴びているんですね。現在38歳。私よりも年下の青年です。ラジオ番組での毒舌から世間が注目し、今では“100年に1人の逸材”、“日本で最もチケットが取れない講談師”と言われています。私も伯山先生(講談師の呼び方は“師匠”ではなく“先生”なのです)をラジオで知り、本業の講談を聞きました。

その時の興奮は今でも忘れられません。
緩急のある話ぶりに七五調の心地よい話のリズム・・・こんな説明で何も伯山先生のすごさは伝わるものではありません。
とにかく伯山先生の講談は心が揺さぶられます。話を聞くだけでここまで感情が揺さぶられるものなのか…
話術ひとつで涙も流しますし、大立ち回りのシーンは目の前で激しい剣術シーンが浮かんでくるようです。

講談とはいわばテレビ時代劇の原作のようなものです。ですから大岡越前や赤穂浪士の話もたくさんあります。
伯山先生の講談を聞いて小さい頃に『暴れん坊将軍』や『水戸黄門』が大好きだったことを思い出しました。
チャンバラをして遊んでいた幼少の頃…なぜあの頃時代劇に興奮していたのか。神田伯山先生の講談を通してとても小さかったころの自分の興奮を思い出しました。
仕事に夢中になりすぎて何かをわすれていた自分を陸上の世界大会が気づかせてくれたように、伯山先生の講談も小さい頃に置き忘れてきた何かを気づかせてくれたのでした。


それではこれから具体的に伯山先生と講談の魅力をお話したいと思うのですが・・・・そろそろお時間のようです。この続きはまたの機会に。

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