高齢者に多い悩み

「おひとり様」でも「独り」じゃない人生を。

「おひとり様」が定着してきました。

結婚をしない方や、離婚される方などが増え、「おひとり様」という言葉がすっかり定着し、「ぼっち」などどいう言葉も市民権を得てきた最近です。

ひと昔前までは「結婚するのが当たり前」「結婚して一人前になれる」という風潮がありましたが、今は殆どありません。実際、独身者(バツイチも含む)の方の割合がどんどん増えてきており、2035年には人口の半分が独身者となると予測されています。日本は高齢化社会と言われていますが、高齢者の人口よりも独身の人口の方が多くなるのです。2035年時点での高齢者(65歳以上)は4000万人未満ですが、独身者は4800万人という数字も出ています*。「超ソロ社会」の到来です。こうなると生活形態や価値観などはもちろんのこと、企業のビジネスモデルの在り方なども一変してしまうでしょう。

*2035年将来人口推計・15歳以上の人口分布。社人研「日本の将来人口推計(平成24年1月推計より)」

「おひとり様」でも、孤独は避けたい。

しかし、「結婚していなくても」、「おひとり様の比重が増えるソロ社会」でも、どんな方でもやはり孤独ということは辛く避けたいことだと思います。

変な話で恐縮ですが、数年前に富士山に登った際にこんな話を聞きました。話をしてくれたのは、乗車したタクシーの運転手さん。五合目まで行く道すがら、富士の樹海が自殺の名所だというので色々な話を聞いていたのですが、自殺する人は、樹海の奥深くではなく、幹線道路の近くで見つかるケースが多いのだと言います。あるいは、ガードレールに目印を付ける方もおられるとか。

つまり、世の中に絶望し自ら命を絶ったとしても、誰にも見つけられず、死んだまま独り放置されたくないということなのでしょう。

弊社の倶楽部にご入会されている会員の方々や、独身の友人たちからよく聞くのは、「一人でひっそり死んで、何日も誰にも発見されないのが何より嫌だ」という言葉です。

また、こんな話もあります。罪を犯し刑務所に入って、さらにトラブルを起こすと「独居房」に入れられます。隔離によって自己の内面と向き合い、更生を促すというのが目的でありますが、要するに一人で孤独にすることが大きな罰だと言うことなのです。死刑の次に厳しい罰が、孤独にさせるということなのです。

孤独ではない人生100年をどう生きるか。

「人間の社交本能も、その根本は何も直接的な本能ではない。つまり、社交を愛するからではなく、孤独が恐ろしいからである。」というのは、ドイツの哲学者ショーペンハウアーの言葉です。

本能的に孤独を避けようとしているでしょうし、人として生まれてきた以上、どんなに煩わしくとも(私自身も初めての人が苦手な超人見知りです)、誰かと関わっていくことこそが人生の醍醐味なのだと思います。私たちがご提供するのは、この孤独から脱却するための新たな出会いの機会です。

その目的は様々です。結婚相手を探しておられる方、結婚を目的とせずパートナーを探されている方、イベントなどを楽しみ友人を作っていきたい方など。

いずれにせよ、「おひとり様」が楽しめるような企画や、様々な出会いが生まれるようなサービスを実施していくのが私たちの使命です。とにかく、色々な人と関わりながら、人生を楽しんで行きましょう。

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この記事を書いたコラムニスト

阪本英嗣 (サカモトエイジ)

イー・シェアーズ株式会社代表取締役

1966年神戸生まれ。株式会社リクルートを経て、神戸にてIT関連の制作会社を創業。後に東京オフィスを開設。後に東京オフィスを譲渡(MBO)し、 神戸オフィスを、札幌・東京の会社の三社にて合併、役員に就任(後に東証マザース上場)。シニア世代を対象にした事業の立ち上げを目指し、イー・シェアーズ株式会社設立。当時めずらしかったシニア世代に特化した、五十歳からの出会いの場「森羅倶楽部」をスタートさせる。

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